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教皇フランシスコ、教皇庁広報省の関係者と 2019年9月23日 教皇フランシスコ、教皇庁広報省の関係者と 2019年9月23日 

教皇「真理を伝えるには、証しが必要」広報省関係者に

教皇フランシスコは、バチカンの広報省の関係者とお会いになった。

教皇フランシスコは、9月23日、教皇庁広報省の関係者とお会いになった。

この出会いは、同日から25日までバチカンで開催される、同省の定例総会を機会に行われた。

謁見会場のバチカン宮殿の王宮の間には、新聞、放送、インターネット、出版などを通し、教皇庁の広報に携わるおよそ500名の関係者が集った。

会場の前列には、同省のパオロ・ルッフィーニ長官をはじめ、顧問枢機卿の一人である大阪教区大司教、前田万葉枢機卿や、共にローマを訪れた同教区補佐司教、ホセ・アベイヤ司教の姿も見られた。

教皇はこの集いで、原稿を用いずに、教会のコミュニケーションのあり方について考えを述べられた。

教皇は、神はあらゆるコミュニケーションの源であると強調。わたしたちは一人に留まることなく、神が人々に働きかける態度に学びながら、真理や正義、善や美であるものを伝えていかなければならない、と話された。

そして、真の伝達者は、伝えるために自分自身のすべてをかけるが、中でも最も偉大なコミュニケーションは「愛」である、と説かれた。

教皇は、教会のコミュニケーションであってはならないことは、「宣伝」だけをすること、と語り、教会は常にそれ自体の魅力と、証しによって成長しなくてはならない、と話された。

したがって、善や美を伴わずに真理を伝えることはあってはならず、わたしたちのすべての行いは証しを伴うべき、と述べた教皇は、キリスト者の証し人、殉教者としての召命を指摘された。

また、教皇は、世界の非キリスト教性、世俗性は、今日始まったことではなく、これまでも常に教会の脅威であったこと、と述べ、「諦め」という誘惑に陥らず、パン種や塩のように、小さくわずかな存在でありながらも、皆に福音を伝えるという姿勢を励まされた。

さらに、教皇は、教会のコミュニケーションで大切なのは「形容詞」ではなく「主語」であると話し、装飾にこだわることなく本質に根差した、簡素で、美しく、力強い広報のあり方を示された。

23 9月 2019, 16:55