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教皇フランシスコ、バチカンでの一般謁見 2019年9月18日 教皇フランシスコ、バチカンでの一般謁見 2019年9月18日  (Vatican Media)

「神から出たものは、滅びない」教皇一般謁見

教皇フランシスコは、バチカンで水曜恒例の一般謁見を行われた。

教皇フランシスコは、バチカンで9月18日、水曜恒例の一般謁見を開催された。

ここ数日、ローマには再び夏の暑さが戻った。青空の下、聖ペトロ広場では教皇と巡礼者らとの喜びに満ちた出会いが行われた。

謁見中のカテケーシスで、教皇は「使徒言行録」をテキストに、カテケーシス(教会の教えの解説)を続けられた。

この日は、「使徒言行録」5章にある、使徒たちを殺そうとする者たちに対する、律法学者ガマリエルの思慮深い言葉と態度(5, 34-35.38-39)がテーマとなった。

聖霊降臨以来、使徒たちは自分たちだけで固まっている臆病な状態から抜け出し、聖霊の力を得て、驚くほどの勇気を得ていた、と教皇は述べ、使徒たちのこの大胆な行動力は、ユダヤ教界を揺るがすまでになり、脅威を感じた人々は使徒たちを殺そうと考えた、と、当時の状況を振り返えられた。

しかし、人々のこのような怒りや衝動を前に、民衆から広く尊敬されていた律法学者で、聖パウロの師でもあったガマリエルは、慎重で異なる意見を唱えた。

ガマリエルは、かつてメシアであるかのように噂された人々の名を挙げながら、彼らが最初は民衆を惹きつけながらも、最後には滅びたように、計画や行動が人間から出たならば自滅の道をたどることを示す一方で、神から出たものであれば、それは滅びることはない、と説いた。

教皇は、人間の計画は常に挫折する、と述べつつ、かつての大帝国や独裁体制が一時は世界を支配すると思われるほどの勢いを得ても、最後にはあえなく崩壊した、と話された。

そして、「今日の帝国とされるものも、神が彼らと共におられないならば、崩れることになる、なぜなら人間だけの力は長続きせず、神の力だけが永続するからである」と語られた。

教皇はキリスト教や教会の歴史をも振り返り、多くの罪やつまづきにも関わらずこれらが滅びなかったのは、そこに神がおられるからである、と述べた。

ガマリエルは、ナザレのイエスの弟子たちが詐欺師を信じていたならば、彼らは消え去る運命にあるが、もし神から出たものに従っているならば、彼らから手を引いた方がよいと諭した、と教皇は述べ、「もしかしたら、諸君は神に逆らう者となるかもしれないのだ」というガマリエルの訓戒は、わたしたちにもこの識別の必要を教えている、と話された。

ガマリエルの落ち着いた先見性のある言葉は、キリスト教的出来事を新しい光で見つめさせ、「実から、その木を見分ける」(参照:マタイ7,16)ための、福音的な物差しを与えてくれるもの、と教皇は語った。

教皇は、わたしたちが今日の時代と隣人の顔の中に、神が通られたしるしを見出しながら、途切れることのない救いの歴史をいつも知ることができるように、と祈られた。

18 9月 2019, 16:27