教皇、ヨーロッパのスカウト隊員たちと
教皇フランシスコは、ヨーロッパのスカウト隊員たちとお会いになった。
教皇フランシスコは、8月3日、ローマを訪れたヨーロッパのスカウト隊員たちとお会いになった。
この日、バチカンのパウロ6世ホールには、ヨーロッパ国際スカウト・ガイド連合の隊員たち、およそ5000人が集った。
欧州各国のスカウト隊員らは、ヨーロッパが生んだ偉大な聖人たちのゆかりの地を訪ねながら、一週間かけてローマを目指した。
教皇はスカウトたちとの出会いで、タルソの聖パウロ、ノルチャの聖ベネディクト、聖チリロと聖メトジオ、アッシジの聖フランシスコ、シエナの聖カタリナらの模範を挙げられた。
そして、これらの聖人たちは、他人に何かを期待せず、神に信頼し、自分のためには何一つ残さず、人生のすべてを賭けたが、彼らのもたらした実りは、今日もわたしたちに善を与えている、と話された。
自分を与える生き方を説く教皇は、多くの人が「所有する」ことで満足を得ようとするが、持てば持つほど「空腹」を感じ、その埋め合わせには際限が無い、と指摘。「心は持つことでなく、与えることで鍛えられ、軽くなる」と強調された。
「与えなさい。そうすれば、あなたがたにも与えられる」(ルカ6,38)というイエスの言葉を示された教皇は、これを人生の羅針盤にして進むよう、隊員らを励まされた。
03 8月 2019, 15:34