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ヴァンサン・ランベールさんが入院中のフランス東北部ランスの病院 ヴァンサン・ランベールさんが入院中のフランス東北部ランスの病院 

パリ控訴院、ランベールさんへの延命治療再開を指示

フランスで、事故による脳の重度の損傷と四肢麻痺により長年病院での治療下にあったが、5月20日、延命処置の停止が行われた男性をめぐり、同日夜、パリ控訴院は治療の再開を命じた。

2008年、交通事故で脳に重度の損傷を受け、四肢麻痺により、病院で10年以上、治療下にあったフランス人男性、ヴァンサン・ランベールさん(42歳)に対し、ランベールさんの状態とその治療方針をめぐる家族間での意見の相違は、法廷での論争にまで発展していた。

長い論争の結果を踏まえ、担当医師らは延命治療の打ち切りを決定、5月20日、ランベールさんへの水分と栄養補給の停止が実行に移されたが、同じ日の夜、パリ控訴院は、両親の訴えを受け入れ、治療の再開を命じた。

同控訴院は、国連の障害者権利委員会がこの問題を精査し、その結果が発表されるまでは、治療が中断されることがないようにと指示した。

教皇フランシスコは、20日、「重い病気の状態にある人々のために祈りましょう。神の贈り物である命を、その初めから自然な死に至るまで、いつも守りましょう。切り捨ての文化に負けてはなりません」とツィートされた。

教皇は、2018年4月15日のレジーナ・チェリの祈りと、同年4月18日の一般謁見の席においても、英国の幼児アルフィー・エヴァンズちゃんの名と共に、ヴァンサン・ランベールさんの名を挙げ、重篤な病状のために、長期間にわたり生命維持治療を受けている世界中の患者たちのために祈り、すべての病者が尊厳と命を尊重され、病状にふさわしい治療を受けられるよう、アピールを行っている。

21 5月 2019, 16:48