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教皇フランシスコ、北マケドニアの若者たちとの出会いで 2019年5月7日 教皇フランシスコ、北マケドニアの若者たちとの出会いで 2019年5月7日 

「夢をあきらめない努力を」教皇、北マケドニアの若者たちと

教皇フランシスコは、北マケドニア訪問で、若者たちと交流された。

5月7日、北マケドニアを司牧訪問された教皇フランシスコは、午前中、政府や各界代表者との会見や、マザー・テレサ記念館への訪問、市内でのミサを行われ、午後からは若者たちとの集いを催された。

スコピエ市内のカトリック教会のカテドラルに近接する司牧センターで行われたこの集いは、カトリックはもとより、正教会やプロテスタント教会、他の宗教からも若者たちが参加し、エキュメニカルかつ諸宗教対話的性格を持つものとなった。

教皇は、若者たちの代表が、宗教を超えた友情への夢や、未来への不安と若者たちの国外流出、結婚など人生の決定を避ける傾向等を語る言葉に耳を傾けながら、助言や励ましを与えられた。

夢を自分の手で実現することの大切さを説く教皇は、大理石職人が石の塊から始め、その実現を見たいという大きな情熱のもとに、少しずつ彫り続け、やがて芸術作品を生むように、あきらめない努力の必要を示された。

教皇は、「不安のために硬直したり、リスクを恐れてはならない。たとえ間違えても、再び頭を起こし、いつでも最初からやり直すことができるのだから」と話された。

また、「神の鉛筆」となることを望み、イエスへの大きな愛に駆られながら、その鉛筆でまったく新しい素晴らしいページを記した、マザー・テレサの生き方に倣うよう勧められた。

教皇はさらに、夢を自分の心だけに留めず、人と分かち合う大切さをも説かれた。

夢を分かち合うには、人との出会いが必要であるが、多くの人と繋がっているようで、実際には浅い繋がりしか持てない現代にあって、顔と顔を突き合わせた本物の出会いが必要、と語られた。

教皇は、お年寄りたちは、歴史・人民・家族のルーツ、貴重な経験の宝庫である、と強調。十分な根を持たずに枯れてしまう木のようにならぬよう、特に祖父母をはじめとする高齢者と積極的に向き合うよう、若者たちに願われた。

若者との集いに続き、教皇はカテドラルで、北マケドニアの司祭や修道者との出会いを持たれた。

これによって、北マケドニア訪問を終えた教皇は、スコピエから帰国の途につき、同日夜、バチカンに戻られた。

07 5月 2019, 19:16