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教皇フランシスコと駐バチカン外交団との新年の出会い 2019年1月7日 教皇フランシスコと駐バチカン外交団との新年の出会い 2019年1月7日 

教皇、国家間の協力を強調、駐バチカン外交団との新年の出会い

教皇フランシスコは、駐バチカン外交団に新年の挨拶をおくられた。

教皇フランシスコは、1月7日、バチカン駐在の外交団に年頭の言葉をおくられた。

この日、バチカン宮殿の王宮の間には、現在、バチカンと正式外交を結ぶ183カ国、そしてこれにマルタ騎士団と欧州連合を加えた、185の国・組織の代表らが一堂に会した。

教皇は、2019年度の新年の挨拶で、特に最近の国家主義的な傾向によって弱められつつある、国家間の協力や多国間外交の重要さを訴えられた。

この挨拶で教皇が触れたテーマは多岐にわたり、民族間問題における暴力や戦争ではなく正義と権利の優先、弱く貧しい人々の保護、人々の架け橋・平和の構築者となる必要、人生の共通の運命の再考などを、外交団に願い、提示された。

また、教皇はこれを通し、難民・移民の受け入れ、若者たちの未来、未成年の虐待、女性への暴力、核兵器廃絶、環境保全などを、取り組むべき問題として挙げられた。

アジアをめぐるテーマとして、教皇は、バチカンとベトナムの両国関係の安定化を視野に、将来、駐ベトナム・バチカン代表の設置に期待を表された。

同様に、教皇は、昨年9月22日、教皇庁と中国の間で行われた、司教の任命をめぐる暫定合意の署名に言及。この暫定合意を通し、教皇庁と中国当局間の協力の、いくつかの安定的要素を定めることができた、と述べられた。

教皇は、暫定合意の施行をめぐって続く交渉が、まだ解決されていない諸問題の解決と、宗教の自由の享受に必要な環境の保証に貢献することを望まれた。

また、教皇は朝鮮半島情勢の「ポジティブなしるし」に触れ、教皇庁は対話を評価すると共に、さらに複雑な問題に建設的な姿勢で臨むことで、永続的な共通の解決に至り、すべての朝鮮民族と地域全体のために、発展と協力の未来を保証できるよう願っている、と話された。

07 1月 2019, 19:28