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WYDパナマ大会・若者たちによる歓迎式:教皇「マリアのように神に答える勇気を」

ワールドユースデー・パナマ大会において、教皇フランシスコと若者たちとの最初の出会いが行われた。

教皇フランシスコは、1月24日、カトリック教会の「世界青年の日(ワールドユースデー、WYD)・パナマ大会」において、最初の公式行事を持たれた。

23日パナマ入りされた教皇は、翌24日午後、ワールドユースデー大会参加の若者たちによる歓迎式に出席された。

パナマ市の海岸通り「シンタ・コステラ」には、およそ25万人が集い、巡礼団が手にする世界各国の国旗がたなびいた。

若者たちの熱心な歓迎を受けながら、教皇は特別車パパモービルで会場を一巡された。

WYDパナマ大会のテーマソング「Hàgase en mì, segùn tu palabra(「お言葉どおり、この身に成りますように」の意)」が歌われる中、教皇は会場の舞台の前で、5大陸の若者の代表たちに迎えられ、共に手を取り合いながら入場された。

続いて、WYDの十字架と、「サルス・ポプリ・ロマーニ」の聖母画が青年たちの手によってもたらされた。

ホセ・ドミンゴ・ウジョア・パナマ大司教の言葉に次いで、5大陸の若者たちも教皇に挨拶をおくり、この後、世界各国の国旗を掲げた青年たちの行進、歌やダンスによるパフォーマンスが行われた。

また中米の若者たちによって、この大会の8人の保護聖人、聖ヨハネ・ボスコ(ドン・ボスコ)、聖マリア・ロメロ・メネシス修道女、聖オスカル・ロメロ大司教、教皇聖ヨハネ・パウロ2世、聖ホセ・サンチェス・デル・リオ、聖ホァン・ディエゴ、リマの聖ローザ、聖マルチノ・デ・ポレスが紹介された。

教皇は集いの言葉で、「わたしたちがここにいるのは、若者向きのイベントを通して、楽しく、流行に乗った、一つの『パラレルな教会』を作るためではありません、それは、皆さんと一緒に、教会の尽きることのない新しさと若さを再発見し、新しい聖霊降臨に自分たちを開くためです」と述べられた。

そして、それを可能にするためには、昨年秋の「若者と召命」をテーマにしたシノドスで体験したように、共に歩み、耳を傾け合い、兄弟たちへの奉仕を通して主を証しすることが必要と話された。

教皇は世界の様々な場所から、多くの犠牲を払ってこの大会に参加した人たちをねぎらう中で、「文化や言語や服装までもが違う人たちが、ここに集うことができたのは、わたしたちを一致させる『何か』があり、わたしたちを兄弟とさせる『誰か』がおられるからです」と指摘。

「真の愛は、それぞれが正当に持つ違いを否定することなく、それを上回る一致の中に調和させます」という前教皇ベネディクト16世の言葉を引用された。

教皇は、互いに出会うとは、これまでと違うことをする勇気を持つことであり、出会いの文化への召命は、共通の夢を生き生きと保つための勇気を持つようにとの招きである、と話された。

わたしたちのその共通の夢とは、御父が種を蒔いた、「イエス」という名の夢、「互いに愛し合いなさい。わたしがあなたがたを愛したように、あなたがたも互いに愛し合いなさい。互いに愛し合うならば、それによってあなたがたがわたしの弟子であることを、皆が知るようになる」(ヨハネ13,34-35)という夢であると、教皇は説かれた。

「キリスト教とは、わたしを愛し、わたしの愛を望んでおられる、一人の「お方」のことである。キリスト教とは、キリストである」という聖オスカル・ロメロ司教の言葉を示しながら、教皇は、「イエスがわたしたちを愛した、その同じ愛をもって愛し合う」という夢のために努力するよう、若者たちを励まされた。

教皇は、「わたしは主のはしためです。お言葉どおり、この身に成りますように」(ルカ1,38)という返事をもって、神の夢に命を与えたマリアを観想。

「皆さんは自分の手や足や、眼差しや心をもって、神の夢に命を与えることができますか?...それならば、わたしたちはマリアのように『わたしは主のはしためです。お言葉どおり、この身に成りますように』と答える勇気を見出さなくてはなりません」と、参加者らに呼びかけられた。

25 1月 2019, 16:50