教皇「待降節は平和を求める時」
教皇フランシスコは、「待降節」に、平和を築く努力をするよう励まされた。
教皇フランシスコは、12月4日、バチカンのサンタ・マルタ館でミサを捧げられた。
説教で教皇は、主の降誕を準備する「待降節」は、自分自身の魂と、家庭、そして世界に平和を築くよう努力すべき時、と話された。
教皇はこの日第一朗読された、イザヤ書( 11,1-10)を観想。イザヤの言葉には、主が来られる時にもたらされる平和への約束がある、と話された。
そして、教皇はイザヤの「狼は子羊と共に宿り、豹は子山羊と共に伏す。子牛は若獅子と共に育ち、小さい子供がそれらを導く」(同11,6)等の言葉に、イエスがもたらす、人生や歴史を変えるほどの力に満ちた平和を見出された。
この「平和の君」を待つにあたり、わたしたちはまず自分自身を清め、魂を穏やかにしなければならないと教皇は述べられた。
教皇は、次に家庭内を和解させる必要を説き、家族間の争いや、隔たり、不一致のあるところに平和の恵みを求めなければならないと語られた。
さらに、教皇は世界で戦争や憎悪、搾取のあるところに、平和を追求するよう招かれた。
世界の平和というと、自分のいるところから遠いイメージがあるが、世界平和を築くには、近所や、学校、職場など、身近な場所に平和をもたらすことから始めるべきと勧められた。
教皇は子供たちも平和構築に参加できるとし、たとえば学校に気に入らない同級生がいても、その人と仲直りすることで、平和の作り手となれると話された。
では具体的にどのように平和を築くか、それは神に倣うことが大切と教皇は指摘。
わたしたちとの和解を望まれ、わたしたちを赦される神、身を低くされ、謙遜に、皆のしもべとなられた神から、平和のもたらし方を学ぶべきと説かれた。
04 12月 2018, 13:44