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教皇フランシスコによる日曜正午の祈り、ローマ巡礼のイタリアの若者たちと、2018年8月12日 教皇フランシスコによる日曜正午の祈り、ローマ巡礼のイタリアの若者たちと、2018年8月12日  (Vatican Media)

「悪を退け、善に忠実に」教皇、若者たちと日曜正午の祈り

教皇フランシスコは、8月12日、日曜正午の祈りを、巡礼のためローマを訪れたイタリアの若者たちと唱えられた。

この日、バチカンの聖ペトロ広場には、イタリア全土の教区からローマを目指して巡礼した若者たち、およそ7万人が詰めかけた。

これらの若者たちは、前日、8月11日、ローマ市内の古代競技場跡、チルコ・マッシモで、教皇フランシスコとの祈りの前夜祭に参加。そして、この朝、バチカンで、イタリア司教協議会議長、グアルティエロ・バッセッティ枢機卿司式のミサに与った。

教皇は、若者たちを前に行った正午の祈りの説教で、この日のミサの第2朗読「エフェソの信徒への手紙」(4,30-5,2)を取り上げながら、「神の聖霊を悲しませてはいけません」(同4,30)という使徒聖パウロの招きを考察。

「神の聖霊を悲しませる」とはどういうことだろうかと問いかけられた。

わたしたちは皆、洗礼と堅信において聖霊を受け取ったが、聖霊を悲しませないためには、洗礼で約束し、堅信で新たにしたことを、言動一致で生きることが必要と教皇は指摘。

その約束とは、「悪を退け、善に忠実であること」と強調された。

教皇は、「悪を退ける」とは、誘惑や、罪、悪に「ノー」と言うことであり、より具体的に言えば、偽りや、ごまかし、不正義、他人に対する軽蔑など、現実から偽の幸せに逃避させる「死の文化」に「ノー」と言うことと話された。

そして、聖霊を源とし、洗礼を通してわたしたちに与えられた新しい命は、分裂や不和の感情に支配された振る舞いを拒否するがために、使徒聖パウロは、それぞれの心から、聖霊の喜びを乱す、「無慈悲、憤り、怒り、わめき、そしりなどすべてを、一切の悪と一緒に捨てなさい」(同4,31)と説いていると語られた。

しかし、同時に教皇は、悪を行わないというだけでは、キリスト者として十分でなく、「善に忠実に、善を行うこと」が必要と注意を促され、「互いに親切にし、憐みの心で接し、神がキリストによってあなたがたを赦してくださったように、赦し合いなさい」と言う聖パウロの善の勧めを示された。

「自分は誰にも悪いことをしていない」という人は、一方で善いことはしているのだろうか、と教皇は問いつつ、いったいどれだけの人が、悪いことはしないとしても、善いこともせず、無関心と無気力、なまぬるさの中に生きていることか、と話された。

「善は、悪をもたらさず、悪は、善をもたらさない」という、聖アルベルト・ウルタドの言葉を引用しながら、教皇は若者たちに「善の主役」となるように励ました。

「善の主役」となるためには、悪を行わないだけで満足してはいけないと教皇は述べ、憎まないだけでなく、赦すこと、恨まないだけでなく、その人のために祈ること、分裂の原因とならないだけでなく、平和のないところに平和をもたらすことが必要と教えられた。

教皇は、ローマ巡礼の若者たちに、愛のうちに歩み、次回の若者をテーマにしたシノドスを目指して一緒に進んでいきましょう、と呼びかけられた。

12 8月 2018, 17:00