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Vatican News
中東平和のためのエキュメニカルな集い、南イタリア・バーリ、サン・ニコラ聖堂 中東平和のためのエキュメニカルな集い、南イタリア・バーリ、サン・ニコラ聖堂  (ANSA)

教皇、南伊バーリへ、中東平和のためのエキュメニカルな祈りの集い

教皇フランシスコは、南伊バーリで、中東のキリスト教指導者らと共に、平和のために祈られた。

教皇フランシスコは、南伊バーリで、中東のキリスト教指導者らと共に、平和のために祈られた。

7月7日、教皇フランシスコは、聖ニコラスの聖遺物が安置される南イタリア・バーリのサン・ニコラ聖堂で、中東平和のためのエキュメニカルな祈りの集いを主宰された。

プーリア州の州都、アドリア海に面した港湾都市バーリは、「東方に開いた窓」として、古くからギリシャや中東との交易・交流に大きな役割を果たしてきた。

バーリは、カトリック・正教会の双方から深い崇敬を受ける、3世紀から4世紀にかけてのミラ(小アジア・リュキア)の司教、聖ニコラス(ニコラウス)の聖遺物によっても知られる。

こうしたことから、バーリは、正教会の信徒たちの巡礼地でもあり、エキュメニカルな出会いに恵まれた都市である。

教皇が呼びかけたこの祈りの集いには、正教会のエキュメニカル総主教バルソロメオス1世をはじめ、中東地域のキリスト教諸教会の総主教および指導者らが招かれた。

同日朝、教皇は、バーリに到着したバルソロメオス1世らをサン・ニコラ聖堂前で出迎え、兄弟的な抱擁を交わされた。

教皇と総主教らは教会のクリプタ(地下聖堂)に降り、聖ニコラスの聖遺物の前で祈りを捧げた。

また、教皇は聖ニコラスの聖遺物の前にある、祭壇上のランプに火をともされた。船の形をしたこのランプには、教皇ピオ11世の時代から、カトリック教会と正教会の共通の信仰のしるしとして、唯一の火がともされてきた。

聖ニコラスの聖遺物前で祈った後、教皇と総主教らは、バーリ市内の海岸通りの広場で、中東の平和のための祈りの集いを行った。

広場には多くの市民が集い、バーリの若者たちのオーケストラや合唱、また東方教会の聖歌の調べが流れる中、海を隔てた中東への思いを一つにした。

教皇は集いの中で、様々な文明が交差する地、一神教の諸宗教の揺籃の地、特に「主がわたしたちを訪れ、そこから信仰の光を全世界に輝かせた地」としての中東に、思いをはせられた。

そして、修道生活、古来からの典礼、豊かな宗教美術と神学、偉大な教父たちを育て、霊性の源泉、キリスト者の魂のルーツである、中東の伝統を全力で守らなければならないと、教皇は述べられた。

しかし、この輝ける中東の地が、今や、紛争や、暴力、破壊、占領、原理主義、強制的移住、放棄などによって荒らされている現状を教皇は指摘。こうした荒廃が、多くの人の沈黙と共犯性のうちに進んでいることを危惧された。

中東からのキリスト教徒たちの流出を深く憂慮される教皇は、キリスト教徒は同地域を構成する大切な要素であり、キリスト教徒のいない中東は、中東ではないと話された。

「キリスト者は世の光である」と、教皇は強調。歴史の闇に包まれたさなかにも、キリスト者は祈りと愛の油をもって、希望の火をともし続けるだろうと語られた。

祈りの集いの後、教皇と総主教らは、聖ニコラスのバシリカに戻り、対話の時を持った。

対話の終了後、総主教らは、バーリの大司教館で、教皇と昼食を共にした。

こうして、中東平和のための祈りの一日を終えた教皇は、総主教ら一人ひとりに深い感謝を述べた後、ご自身も、同日夕方、ローマに戻られた。

07 7月 2018, 17:07