ベータ版

Cerca

Vatican News
6月13日(水)、教皇フランシスコのバチカンでの一般謁見 6月13日(水)、教皇フランシスコのバチカンでの一般謁見  (Vatican Media)

「十戒」を新たなテーマに、教皇一般謁見のカテケーシス

教皇フランシスコは、一般謁見で「十戒」をテーマに、新しいカテケーシスのシリーズを始められた。

教皇フランシスコは、バチカンで6月13日、水曜恒例の一般謁見を行われた。

謁見中のカテケーシス(教会の教えの解説)で、先週、堅信の秘跡のテーマを終了された教皇は、この日から新たに「十戒」をテーマにした考察に入られた。

このテーマの開始に当たり、教皇はマルコ福音書の「金持ちの男」のエピソード(10,17-21)を取り上げられた。

このエピソードでは、ある金持ちの青年がイエスに走り寄り、ひざまずき、「永遠の命を受け継ぐには、何をすればよいでしょうか」と尋ねる。

イエスが「殺すな、姦淫するな、盗むな、偽証するな、奪い取るな、父母を敬え」という掟を挙げると、彼はそういうことは子供の時から守ってきたと答えた。

そこでイエスは「あなたに欠けているものが一つある」と言い、行って、持っているものを売り払い、貧しい人に施すように勧めると、多くの財産があるこの男は、悲しみながら去っていった。

教皇は、この青年が発した「永遠の命を受け継ぐには、何をすればよいのか」という問いは、満ち満てる永遠の命を望む、すべての人にとっての挑戦であると述べられた。

どれだけの若者たちが「真に生きる」ことを求めながらも、はかないことに囚われ、道を誤ってしまうことか、と話された教皇は、わたしたち、特に若者たちにとっての最大の敵、人生で最も陥りやすい危険は、個々の問題そのものではなく、それに対応する凡庸さといくじのなさである、と強調。

福者ピエール・ジョルジョ・フラッサーティの「適当に生きるのではなく、生きなくてはならない」という言葉を思い起こしつつ、今日の若者たちには、健全な意味での安定を求めない心、真の人生に飢えた心が必要と述べられた。

イエスは出会ったこの若者に「あなたは掟を知っているはずだ」と、十戒の一部を掲げた。

イエスはこうした基本的な掟を示しながら、この男に欠けているものにたどり着こうとしたと、教皇は指摘。

実際、持っているものを売り払い、貧しい人に施し、自分に従うようにとのイエスの言葉は、貧しさへの招きではなく、むしろ真の豊かさへの招きであったと説かれた。

 

ある人が本物とコピー品のどちらかを選べと言われたら、偽物の方を選ぶだろうかと問われた教皇は、イエスは代用品を決して与えない、イエスが与えるのは真のいのち、真の愛であると話された。

そして、イエスは、ご自分が来たのは「律法や預言者を廃止するためでなく、完成するためである」(マタイ5,17)と言っておられるように、わたしたちもまた自分に「欠けているもの」から出発し、普通の人生を特別なものとするために、揺さぶりをかけなくてはならないと語られた。

教皇は、このカテケーシスを通して、わたしたちはイエスと手を取り合いながら、モーセの石版をキリスト者として受け取り、古く叡智に満ちた一つ一つの掟を再発見したいと話された。

13 6月 2018, 15:04