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「アマゾン周辺地域のための特別シノドス」最終の全体会議 2019年10月26日 「アマゾン周辺地域のための特別シノドス」最終の全体会議 2019年10月26日  (Vatican Media)

アマゾン特別シノドス:統合的回心を目指して、最終文書(その1)

「アマゾン周辺地域のための特別シノドス」の最終文書の前半部のポイントを紹介する。

「アマゾン周辺地域のための特別シノドス」は、10月26日(土)、最終文書を発表した。

同日午後、今シノドス最後の会議としての第16回全体会議で、司教らは最終文書を採択、会議後、その内容が発表された。

アマゾン特別シノドスの参加司教たちの豊かな提言がまとめられたこの最終文書は、全5章の本編と、序章・終わりの言葉からなる。

本編5章は、次のように構成される。

第1章「アマゾン:傾聴から統合的回心へ」
第2章「司牧的回心の新たな歩み」
第3章「文化的回心の新たな歩み」
第4章「エコロジー的回心の新たな歩み」
第5章「シノドス的回心の新たな歩み」

ここでは、その前半として、第1章から第3章までの主なポイントを紹介する。

第1章「アマゾン:傾聴から統合的回心へ」では、アッシジの聖フランシスコの生き方に倣う、シンプルで簡素な生活を通した、真の統合的回心によって、神が創造された「共通の家」との調和を持った関係を築くよう招いている。

こうした回心は、アマゾンのすべての人々の心の中に入るための、外に向かう教会をもたらすだろう、としている。

同時にこの章は、アマゾンの調和をゆがめ、生活を脅かす、多くの苦しみに触れている。

中でも、天然資源の私有化、搾取的な生産モデル、全域の約17%に達する森林破壊、産業公害、気候変動、麻薬売買、人身取引、不法な武力集団、そして強制移住や難民も含む広範な現象としての移民問題などが挙げられている。

移民問題に関しては、国から国へ、あるいは森林地域から都会への、いずれの場合にも、移民たちに対する教会の司牧の強化が期待された。

第2章「司牧的回心の新たな歩み」では、教会のミッションのあり方が中心となる。

そこでは、「サマリア人」のように、すべての人々との出会いへ向かう教会、「マグダラのマリア」のように、愛され、和解した、キリストの復活を喜びをもって告げる教会、マリアのように、子らを信仰に導き、生み出し、人々の文化の中で奉仕する教会が希望された。

ここでは、アマゾンにおけるミッションのために命を捧げた多くの宣教師たちの犠牲が思い起こされた。

一方で、福音宣教がしばしば時代の権力と共存しながら遂行された例をも振り返ることで、今日の教会が新しい植民地主義的な権力と距離を置き、アマゾンの人々の声に耳を傾け、透明性を持った活動を行うことを願っている。

さらに、同章では、他のキリスト教会間、あるいは諸宗教間での対話の重要性、また先住民族・青年・移民・家族を対象とした司牧を急務の課題として示した。

第3章「文化的回心の新たな歩み」では、教会が人々と出会い、相手から学ぶためには、インカルチュレーションとインカルチュレーション化が重要である、としている。

そして、アマゾンの人々の思いやり、連帯、共同体精神、被造物に対するビジョンなどから、他大陸の人々は多くを学ぶことができる、と指摘している。

「土地を守ることは、生活を守ること」であり、命、人権の保護は福音に根差した原則である。教会は、司牧、および人々の権利を守るようにとの国家への働きかけを通して、アマゾンの人々を守るよう呼びかけている。

同章は、先住民族のアイデンティティーや文化を尊重した宣教や神学のあり方、アマゾン地域の教会メディア網の形成なども提案している。

27 10月 2019, 11:03