シノドス:「討議要綱」第2部「信仰と召命の識別」の考察へ
バチカンで開かれている「若者、信仰そして召命の識別」をテーマとするシノドスは、
すでに「討議要綱」の第1部を終え、9日午後から第2部「判断する:信仰と召命の識別」の考察に入っている。
シノドス8日目、10月10日午前の第7回目の全体会議では、特に青少年司牧における「寄り添い」が中心テーマとなった。
「主よ、わたしに何をお望みですか」と、主の召し出しに応えようとするアッシジの聖フランシスコや、その他、多くの聖人たちの姿が、主と出会いから刺激を受け、人生の真の意味を見極めようとする、現代の若者たちの模範として示された。
こうした若者たちの「新しい聖霊降臨」を励ますためには、霊的な寄り添いが不可欠であるが、そのプロセスには司祭や修道者だけでなく、若い夫婦など信徒らも参加することが提案された。
もし、青少年らが教会で歓迎されないならば、彼らは教会から遠ざかり、教会のスキャンダルに絶望したり、無関心に陥ってしまう恐れがあるとし、それゆえ若者の司牧に当たる人々のキリスト者としての証しの信頼性、信仰の堅固さ、耳を傾け、助言するための素質が問われると指摘された。
また、この会議では、ミサや聖体礼拝への参加を励ますなど、特に霊的側面の重要性が強調された。
青少年の育成においては「水平方向の努力」だけでは十分でなく、「垂直方向への努力」を怠ってはならず、若者たちと共におられる神に、彼らの眼差しを上げさせることが大切であると、司教らは述べ、若者たちを受け入れ、彼らに寄り添うと共に、高い目標と福音の説く精神を見つめさせる必要を示した。
さらに、教会において、結婚も、司祭・修道者への道も、いずれもキリスト者にとっての最も大きな召命として価値づけ、若者たち一人ひとりの召命の歩みに司牧的配慮を持つべきと意見された。
この会議では、各大陸から司教1名ずつが、最終文書起草委員会メンバーとして選ばれた。
午後からは、同様に「討議要綱」第2部をめぐり、第8回全体会議が続いた。