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バチカンで開催中の「若者」をテーマとしたシノドス バチカンで開催中の「若者」をテーマとしたシノドス 

シノドス:開会から一週間、「討議要綱」第一部を終了

「若者」をめぐるシノドスは、「討議要綱」の第一部を終えた。

バチカンで開催中の「若者、信仰そして召命の識別」をテーマとする「世界代表司教会議(シノドス)第15回通常総会」は、10月9日、開会から7日目を迎えた。

聖ペトロ広場での開幕ミサで始まったシノドスの一週間目は、教皇の開会の言葉に続き、全体会議、そしてグループごとの小会議を通して、討議要綱の第1部「認める:現実に耳を傾ける教会」を討議してきた。

小会議は、言語別に、英語4、フランス語3、ドイツ語1、スペイン語2、イタリア語3、ポルトガル語1の、計14グループに分かれて行われた。

9日午前に行われた、第5回目の全体会議では、討議要綱の第1部の締めくくりとして、小会議での話し合いの内容がテーマとなった。

この中では、特に若者への理解と共感、偏見のない対話の姿勢、信頼性のある教会の必要が強調された。

司教らは、若者たちは現実世界の「震度計」であると述べ、若者たちの存在をより評価し、教会活動への参加をいっそう励まし、彼らの取り組みの実りを実際に活かすことが大切と述べた。

そして、若者たちを責任ある主役としてプロセスをもって育成することで、彼らの同世代への福音宣教が可能になると指摘した。

また、小会議から、若者とデジタル文化、教会の未成年虐待問題への対応、移民問題、堅固で統合的な教育の必要性、家庭司牧の強化、学び舎としての教会などについて意見が上がったほか、このシノドスを通し若者へのメッセージの発信が提案された。

09 10月 2018, 19:11