教皇、米国司教協議会の使節と、教会関係者による未成年者虐待をめぐり
教皇フランシスコは、バチカンに米国の枢機卿・司教らの使節を迎え、教会関係者による未成年者虐待問題について話し合った。
9月13日、米国カトリック司教協議会会長で、ガルベストン=ヒューストン大司教のダニエル・ディナルド枢機卿率いる使節がバチカンを訪れた。
ディナルド枢機卿は、米司教協議会副会長、ホセ・オラシオ・ゴメス・ロサンゼルス大司教、教皇庁未成年者保護委員会議長で、ボストン大司教のショーン・パトリック・オマリー枢機卿、同協議会事務局長ブライアン・ブランスフィールド師と共に教皇との出会いを持った。
この謁見では、米国のカトリック教会の聖職者らによる未成年虐待問題が中心テーマとなった。
教皇との謁見後、ディナルド枢機卿は、米国カトリック司教協議会のwebサイトを通して声明を発表した。
それによれば、同枢機卿らは教皇との会見に感謝を表すと共に、この場を通し、性的虐待の悪により「傷ついたキリストの体」にたとえられる米国のカトリック教会の状況を、教皇と分かち合うことができた、と述べている。
教皇は使節に対し心の奥から耳を傾け、長く、実り多い、有意義な意見の交換を行うことができたと、同枢機卿は記した。
また、謁見の終わりに、教皇と枢機卿らは一緒に「お告げの祈り」を唱え、神のいつくしみを願うと共に、この傷から立ち直るために働く力を祈った。
ディナルド枢機卿は、次に行うべきより効果的なステップを見出すため、共に積極的な識別を続けていく意向を明らかにした。
13 9月 2018, 17:56