バチカンで行われた教皇フランシスコによる日曜正午の集い 2018年11月11日 バチカンで行われた教皇フランシスコによる日曜正午の集い 2018年11月11日 

第一次世界大戦終結100周年:教皇「人間的連帯こそ平和構築への道」

教皇フランシスコは、11月11日、第一次世界大戦終結100周年に触れられた。

教皇フランシスコは、11月11日、バチカンで行われた日曜正午の祈りの集いで、この日、第一次世界大戦の終了から100年を迎えたことに触れ、かつてベネディクト15世が「無用の大量殺戮」と呼んだこの大戦を振り返られた。

そして、この日、同大戦の終結を記憶し、バチカンの聖ペトロ大聖堂の鐘楼を始め、世界各地の教会の鐘が鳴らされることを紹介された。

第一次大戦の歴史は、戦争の文化を拒否し、未だ世界の各地で続く流血の紛争を終結させるための正当な手段を追求するようにとの、すべての人への戒告である、と教皇は強調。

しかしながら、わたしたちはその歴史の教訓から学んではいないように思われる、と話された。

教皇は、同大戦の膨大な悲劇の犠牲となったすべての人々のために祈るよう招くと共に、「戦争ではなく、平和に投資を」と力強く叫ばなければならないと述べられた。

この日記念された聖マルチノ(ツール)司教を思い起こされた教皇は、自分のマントを二つに裂き、貧しい人と分かち合った聖マルチノの人間的な連帯こそ、平和構築のための道であると話された。

11 11月 2018, 16:46