ポルトガル:教皇「共に生き、寄り添う、具体的な愛」支援事業関係者に

教皇フランシスコは、リスボンの小教区の支援センターで、いつくかの援助事業団体の代表らとお会いになった。

 教皇フランシスコは、ポルトガル訪問3日目、8月4日(金)、リスボンの小教区の支援センターで援助事業に関わる人々との出会いを持たれた。

 同日早朝、教皇は市内中心部バスコ・ダ・ガマ庭園でワールドユースデー大会に参加する若者たちのために「ゆるしの秘跡」をとり行った後、郊外セラフィーナ地区にある聖ビンセンシオ・ア・パウロ小教区センターを訪れた。

 同センターは、地域の高齢者や、若者、子どもたちに安らぎの場を与え、困窮した家庭を支え、必要とする人に医療ケアを提供している。

 子どもたちのコーラスに迎えられた教皇は、同センターをはじめ、他のいくつかの支援組織の代表らの話に耳を傾けられた。

 関係者への言葉で教皇は、「愛(カリタス)とは、キリスト者の歩みの出発点であり、またゴールである」と強調。

 「共に生き、助け合い、愛し合うこと」、「自らが『手を汚して』働く、抽象的ではない、具体的な愛」「最も弱い立場の人たちに寄り添うこと」の3つを助言された。

 「ワールドユースデー」にもこうした視点、体験が必要、と教皇は述べ、他者に寄り添い、貧しい人々を助けるために、自ら「手を汚し」働きかけることで、若者たちは新しい人生を創造し続けていくだろう、と話された。

04 8月 2023, 15:08