7月の教皇の祈りの意向:高齢者のために

教皇フランシスコは、2022年7月の祈りの意向について、ビデオメッセージをおくられた。

 カトリック教会は、毎月、「教皇の祈りの意向」を示し、教会全体が日々の祈りの中で、その意向に基づいて祈るように招いている。

 2022年7月は、「高齢者」をテーマに、次のように祈る。 

 「ルーツと記憶を体現する高齢者の知識と経験が、希望と責任をもって将来を歩む若者の助けとなりますように」。

 教皇フランシスコは、この祈りの意向をめぐり、ビデオを通し次のように話された。

 「わたしたちの間にいる高齢者の重要性を語らずして、家庭について話すことはできません。

 人類の歴史でわたしたちがこれほどまで多かったことはありません。しかし、この新しい人生の段階をどのように生きるかは、よく知られていません。高齢者を支援する計画は多くても、高齢者の人生のための計画はあまりないのです。

 わたしたち高齢者は、いたわりや、内省、愛情に対し、しばしば特別な感受性を持っています。わたしたちは、優しさにおける師です。あるいは、師になれるかもしれません。事実そのとおりなのです。

 戦争に慣れたこの世界にあって、わたしたちは真の優しさの革命を必要としています。これについて、わたしたちは新しい世代に対して大きな責任を負っています。

 祖父母とお年寄りたちは、わたしたちの生活を育む糧、人々の隠れた知恵です。それゆえに、お年寄りたちを記念することは素晴らしいことです。こうして、わたしは高齢者たちに捧げる日を創設しました。

 高齢者たちが優しさの師となれるよう祈りましょう。ルーツと記憶を体現する高齢者の知識と経験が、希望と責任をもって将来を歩む若者の助けとなりますように」。

30 6月 2022, 18:02