教皇「生活の中の神のメロディーに耳を傾ける」
教皇フランシスコは、ドイツのエキュメニカル巡礼団に挨拶をおくられた。
教皇フランシスコは、10月25日、ドイツから訪れたエキュメニカル巡礼団とお会いになった。
この日、バチカンを訪れたのは、「ルターと共に教皇のもとへ」をタイトルに、「皆が一緒の方が良い」をモットーに掲げ、ローマを訪れた巡礼団。この巡礼団は、2016年に、ルターの宗教改革500周年記念の準備行事として、すでにバチカンを訪れており、今回の訪問は5年ぶり、二度目のものとなった。
エキュメニカル巡礼団に温かい挨拶をおくられた教皇は、会場で参加者らが披露した合唱に感謝されつつ、「歌うことは皆を一つにします。合唱の中では、誰も一人ではありません。そこでは他の人の声に耳を傾けることが大切です」と話された。
教皇は、先日開始されたばかりのシノドスの歩みに触れつつ、教会は今、この耳を傾けるという姿勢を必要としている、と語られた。
同時に、教皇は、「神が皆さんの生活の中に作曲したメロディーにも耳と心を傾けてください」と願われた。
「心を広げて歌う人は、おそらく知らぬ間に神の神秘に触れています。その神秘とは愛です。それはイエス・キリストにおいて、素晴らしい、完全で、唯一の音で見出される愛なのです」と述べられた。
教皇は、「一人ひとりが生活の中の神のメロディーに耳を傾けることで、多くの声が一つの歌となり、このようにドイツや世界の様々な場所でエキュメニズムが生まれていくのです」と話し、巡礼団の参加者とその家族に神の祝福を祈られた。
25 10月 2021, 17:38