ワールド・フード・フォーラム:教皇「より良い未来の構築を」
教皇フランシスコは、ローマで開幕した「ワールド・フード・フォーラム」に、バチカン国務長官パロリン枢機卿を通し、メッセージをおくられた。
ローマで10月1日から5日まで、「ワールド・フード・フォーラム」が開催されている。
同フォーラムは、国連食糧農業機関(FAO)の青年委員会の主催で今回初めて開かれたもので、若者たちをはじめ、様々な組織、大学、研究者、企業などが主役となり、食料生産システムの変革や、未来の食料状況改善のために、オンライン形式で意見を交換することを目的としている。
教皇フランシスコは、10月1日、このフォーラムの開会にあたりメッセージをおくられた。教皇が寄せたメッセージは、バチカン国務長官ピエトロ・パロリン枢機卿によってビデオを通し紹介された。
この中で教皇は、今日、全世界の若者たちは、長引く武力紛争から気候変動の破壊的影響に至るまで、現在の食糧危機の様々な構造的原因と向き合うために、その創造性とエネルギーを養いつつある、と述べた。
教皇は、若者たちの才能に対し、古くからの問題への革新的な解決と、変化を拒む固定概念から抜け出す勇気をもたらすもの、と期待を示された。
同フォーラムに参加するすべての若者たちに、目指す目的において固く一致し、より良い未来の構築に取り組み、熱望を具体的な行動に変えるために、力を惜しむことがないようにと願われた教皇は、皆が連帯と創造性、崇高な精神の種を蒔くならば、これは幸いな現実となるだろう、と励まされた。
また、教皇は大人たちに対し、変化を求める若者たちの目を見つめ、彼らの憂慮に耳を傾け、その視点から学んでほしいと願い、「わたしたちの今日が若者たちの明日を定義する」と呼びかけられた。
01 10月 2021, 15:45