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世界代表司教会議・第16回通常総会・開会ミサ 2021年10月10日 バチカン・聖ペトロ大聖堂 世界代表司教会議・第16回通常総会・開会ミサ 2021年10月10日 バチカン・聖ペトロ大聖堂  (Vatican Media)

世界代表司教会議・第16回通常総会:教皇による開会ミサ

世界代表司教会議・第16回通常総会の歩みが、教皇フランシスコによる開会ミサによってスタートした。

 教皇フランシスコは、10月10日(日)、バチカンの聖ペトロ大聖堂で、「世界代表司教会議(シノドス)・第16回通常総会」の開会ミサを捧げられた。

 これによって、「シノダリティ(シノドス性)」をテーマに掲げ、地方教会から、地域・大陸の集いを経て、2023年10月ローマで行われる世界の司教たちとの会議へと向かう、今回のシノドスの大きな歩みがスタートした。

 教皇はミサの中で、この日の福音朗読箇所、イエスがある金持ちの男と出会うエピソード(マルコ10,17-30)を取り上げ、説教を行われた。

 「イエスが旅に出ようとされると」ある人が走り寄り、ひざまずき、「善い先生、永遠の命を受け継ぐには、何をすればよいでしょうか」と尋ねるところから、イエスとこの人との対話が始まる(参照 同10,17)。

 教皇は、福音書が語る「旅に出るイエス」、この人と歩みを共にしつつ、彼の心からわき出る問いに耳を傾けるイエスの姿を観想。

 今日、シノドスの行程を開始するにあたり、わたしたちキリスト教共同体が、神のなさり方に倣い、歴史の中を歩みながら人類の様々な出来事を分かち合っているかを、教皇・司教・司祭・修道者・信徒たち、一人ひとりが自問しなければならない、と話された。

 シノドスを行うとは、同じ道を共に歩むことを意味する、と述べた教皇は、イエスがある金持ちの男と「出会い」、彼の問いに「耳を傾け」、永遠の命を受け継ぐには、何をすればよいかを「識別する」手助けをしたことに注目。シノドスにおいても、この「出会う」「耳を傾ける」「識別する」という3つの態度が重要である、と語られた。

「出会う」

 イエスは人々との出会いを迷惑に思ったり、それに対し無関心になることなく、むしろ情熱を持って人々と向き合い、顔を見つめ、眼差しを交わし、一人ひとりの身の上を分かち合った。それはご自身との出会いが彼らの人生を変えるということを知っていたからである、と教皇は話した。

 今、シノドスの歩みを始めたわたしたちもまた「出会いの技術」を身に着けるよう呼ばれている、と述べつつ、教皇はシノドスを単なるイベントや論理的な考察の場にせず、何よりも主と出会い、人々との出会いを育む機会とするよう望まれた。

「耳を傾ける」

 真の出会いは、相手に耳を傾けることから生まれる。イエスは金持ちの男との出会いで、彼の存在的・宗教的な問いを耳ではなく心をもって聞き、彼の人生や宗教的側面について自由に語らせた、と教皇は指摘。

 わたしたちが心から相手に耳を傾ける時、その人は、受け入れられた、つまり裁かれているのではないと感じ、自分の人生や霊的歩みについて自由に語ることができるが、このシノドスでわたしたちもそれぞれの教会の希望や挑戦に誠実に耳を傾けることができるように、と願われた。

「識別する」

 出会いと相互の傾聴によって対話が始まることで、わたしたちは議論し、歩みながら、以前とは違うものになっていく。

 この日の福音朗読箇所の中で、イエスは出会った男が善良で宗教心があることを見抜き、単なる律法の順守を超えたところに彼を導こうとし、対話を通して彼の識別を助ける。そして、イエスは、神に心を明け渡すために、執着の対象を売り払うよう彼に勧めた。

 教皇は、シノドスは霊的識別の歩みであり、その識別は礼拝と祈りとみことばに触れる中で行われるもの、と述べた。

 神のみことばは、わたしたちを識別に向かって開き、光で照らす。そして、シノドスが教会の研究会議や政治的会議ではなく、恵みのイベント、聖霊に導かれたいやしのプロセスとなるよう方向づけてくれる、と教皇は話した。

 イエスは、金持ちの男に言ったように、わたしたちにも自分を空にし、世俗的な事柄や、閉じた態度、既存の司牧モデルの繰り返しから解放され、この時代に神がわたしたちに何を望んでおられるかを自問するよう招いている、と述べた教皇は、これから始まるシノドスの行程において、よき歩みを共にしていこう、とすべての人々に呼びかけられた。

10 10月 2021, 14:21