2020年5月30日 バチカン庭園のルルドの洞窟でとり行われた教皇によるロザリオの祈り 2020年5月30日 バチカン庭園のルルドの洞窟でとり行われた教皇によるロザリオの祈り 

聖母月最終日:教皇、バチカン庭園でロザリオの祈り

教皇フランシスコは、来る5月31日(月)イタリア時間17時45分(日本時間6月1日午前0時45分)より、バチカン庭園でロザリオの祈りをとり行われる。

 今年5月、パンデミックの収束を願い、世界の聖母巡礼地をつなぐ、「祈りのマラソン」が行われている。

 カトリック教会は伝統的に5月を聖母に捧げる月としている。この聖母月初日、聖ペトロ大聖堂・グレゴリアーナ礼拝堂の「御助けの聖母」の眼差しの下で、教皇フランシスコのロザリオの祈りによってスタートしたこの「祈りのマラソン」は、五大陸の各地の聖母巡礼聖堂をめぐりながら、先日21日には、長崎・浦上教会の被爆マリア小聖堂を経由した。

 聖母月最終日、31日(月)、教皇フランシスコは、イタリア時間17時45分(日本時間6月1日午前0時45分)より、バチカン庭園でロザリオの祈りをとり行い、これによってこの「祈りのマラソン」を締めくくられる。

 この集いで、教皇は「結び目を解くマリア」の聖画の前で祈りを捧げられる。

 「結び目を解くマリア」の原画は、ドイツ・アウクスブルク、ペルラッハの聖ペトロ教会(ザンクト・ぺーター・アム・ペルラッハ教会)にある。教皇は、かつてドイツ滞在期、この「結び目を解くマリア」と出会い、以来、特別な信心を寄せてこられた。

 この機会に教皇は、人々に希望を与えるために解くべき5つの結び目として、パンデミックの影響で深刻化した「1.傷ついた人間関係・孤独・無関心」「2.失業」「3.家庭内暴力」の問題、また「4.科学研究の成果をすべての人に届ける」という人類の発展上の課題、さらに「5.教区や小教区など地方教会の活動を再び活性化する」という司牧的課題の、これら5つの祈りの意向を聖母に託される。

 教皇と共に祈るこのロザリオの祈りは、バチカン・ニュースのサイトでビデオを通し中継される。

28 5月 2021, 12:20