教皇フランシスコと若者たち 2019年1月 ワールドユースデー・パナマ大会で 教皇フランシスコと若者たち 2019年1月 ワールドユースデー・パナマ大会で 

教皇フランシスコ選出から8年:世界に福音の喜びを

教皇フランシスコは、選出から8年目を迎えた。

 2013年3月13日、ホルヘ・マリオ・ベルゴリオ枢機卿が、南米出身、またイエズス会会員として初めてローマ教皇に選出され、また初めてフランシスコという教皇名を名乗ってから、今年同日で8年目を迎えた。

 この8年間、教皇フランシスコは、イエスの愛をあらゆる人々にもたらし、福音の喜びを伝えるために、新たな宣教的な一歩をしるすようすべての信者を招き、そのための様々な取り組みや改革を行ってきた。

 寄り添い、互いに耳を傾け共に歩む姿勢、宣教的跳躍への招き、地理的・社会的「辺境」への関心などの特徴と共に、教皇は「外へ出てゆく教会」「開かれた教会」「野戦病院としての教会」を目指してきた。

 新型コロナウイルスによるパンデミックの影響下にあったこの一年、教皇は信者たちのそばに精神的に留まり、絶えず祈りを捧げてきた。

 2020年3月27日、教皇はパンデミックの収束と信仰による励ましを願い、雨の降る無人のバチカンの聖ペトロ広場で祈りと聖体降福式をとり行われた。

 感染拡大防止対策上の様々な制限の中で、教皇は、一般謁見や日曜のお告げの祈りをはじめ、ミサやその他の儀式などのビデオ中継を積極的に行われてきた。

 昨年2月、教皇は、2019年にバチカンで開催されたアマゾン地域をめぐるシノドスの実りとしての使徒的勧告「ケリーダ・アマゾニア」を発表した。

 そして、続く10月には、兄弟愛と社会的友愛をテーマにした新回勅「フラテッリ・トゥッティ」を発表。紛争を止め、すべての人が参加するより良い世界を築くことの大切さを強調した。

 教皇は2019年11月下旬に行われた訪日以来、パンデミックのために15ヶ月以上海外司牧訪問を中止していたが、今年3月、ローマ教皇として初めてイラクへの訪問を行った。

 教皇は、昨年12月8日、福者教皇ピオ9世によって聖ヨセフが「カトリック教会の保護者」として宣言されてから150年を記念し、「聖ヨセフの特別年(2020年12月8日から2021年12月8日まで)の開幕を宣言。

 また、家庭をテーマにした使徒的勧告『愛のよろこび』の発表から5周年を機に、同文書についての考察を深める特別年(2021年3月19日から2022年6月開催予定の「第10回世界家庭大会」まで)の開催を告げている。

 さらに、今年1月、教皇は、「祖父母と高齢者の世界デー」を、イエスの祖父母である、聖ヨアキムと聖アンナの日(7月26日)に近い、7月の4番目の日曜日に制定された。

13 3月 2021, 13:47