教皇、新回勅 Fratelli tutti に署名、アッシジの聖フランシスコの墓前で

教皇フランシスコは、アッシジを訪問、聖フランシスコの墓前で、兄弟愛と社会的友愛をテーマにした新回勅「Fratelli tutti」に署名された。

 教皇フランシスコは、10月3日、イタリア中部ウンブリア州アッシジを訪問し、聖フランシスコの墓前で、兄弟愛と社会的友愛をテーマにした新回勅「Fratelli tutti」(読み:フラテッリ・トゥッティ)に署名された。

 聖フランシスコの記念日、10月4日を前にした、3日午後、教皇は同聖人ゆかりの地アッシジに赴かれた。

 現教皇のアッシジ訪問は、今回で4度目となった。新型コロナウイルス感染症の影響により、このたびの教皇の訪問は私的な形で行われ、信者らとの出会いを伴わないものとなった。

 アッシジに向かう途中、教皇は、同じくウンブリア地方の町、スペッロのヴァッレグロリア・クララ会修道院に立ち寄られた。

 また、アッシジの町に入られた教皇は、最初に聖クララ(サンタ・キアーラ)聖堂隣接の修道院を訪れ、クララ会の修道女たちに挨拶された。

 聖フランシスコ聖堂に到着された教皇は、下聖堂のクリプタ(地下礼拝堂)にある聖フランシスコの墓前でミサを捧げられた。ミサには、地元の司教や修道者ら、およそ20名が参加した。

 ミサの終わりに、教皇はご自身の3番目の回勅となる「Fratelli tutti」に署名された。

 署名式を終えた教皇は、同日、バチカンに戻られた。

 「兄弟である皆さん」「すべての兄弟たち」を意味する、聖フランシスコの言葉からタイトルを取った同回勅は、署名翌日の10月4日、同聖人の記念日に発表される。

03 10月 2020, 17:19