ジュネーブ諸条約締結70周年:教皇「武力紛争犠牲者の生命と尊厳の保護を」
教皇フランシスコは、今年締結70周年を迎える「ジュネーブ諸条約」に言及された。
教皇フランシスコは、バチカンで8月11日行われた日曜正午の祈りの集いで、翌12日に締結70周年を迎える「ジュネーブ諸条約」に言及された。
1949年8月12日、スイスのジュネーブで締結された「ジュネーブ諸条約」は、戦地にある軍隊の傷者及び病者の状態の改善に関する条約、海上にある軍隊の傷者、病者及び難船者の状態の改善に関する条約、捕虜の待遇に関する条約、戦時における文民の保護に関する条約の、4つの条約から成る。
教皇は、紛争下において武力行使の制限を定め、文民や捕虜を保護するこの諸条約を、国際法の重要な法源として示された。
同諸条約締結から70周年の記念が、国々にとって、武力紛争の犠牲者の生命と尊厳の保護の不可欠性をより認識する機会となるよう願われた。
そして、すべての人は、国際人道法が定める限界を守り、無実の市民をはじめ、病院、学校、宗教施設、難民キャンプなどの公共施設を保護するよう招かれている、と話された。
教皇は、戦争とテロリズムは、常に全人類に対する大きな損失、敗北であると強調された。
11 8月 2019, 15:12