赤ちゃんに洗礼を授ける教皇フランシスコ 2019年1月13日 バチカン・システィーナ礼拝堂 赤ちゃんに洗礼を授ける教皇フランシスコ 2019年1月13日 バチカン・システィーナ礼拝堂 

「子どもが夫婦間の愛情を見て育つように」教皇、乳児の洗礼式で

教皇フランシスコは、バチカンのシスティーナ礼拝堂で乳児の洗礼式をとり行われた。

カトリック教会の典礼暦で、「主の洗礼」を祝った1月13日(日)、教皇フランシスコは、バチカン宮殿のシスティーナ礼拝堂で捧げたミサの中で、乳児の洗礼式をとり行われた。

毎年、「主の洗礼」の祝日に行われるこの伝統の儀式で、今年、教皇は12人の男児と15人の女児からなる、27人の赤ちゃんに洗礼を授けられた。

ミケランジェロをはじめ、ルネッサンスの巨匠らの作品に覆われた荘厳なシスティーナ礼拝堂の中で、洗礼式は、眠ったり泣いたりと自然な表情の赤ちゃんたちと、それを見守る教皇、両親、代父・代母らによって、温かい雰囲気の中で行われた。

教皇は説教で、家庭内で信仰を子どもたちに伝えることの重要性を強調。

やがて子どもたちはカテキズムを勉強し、信仰についてより良く学ぶことになるが、それ以前に子どもたちが家や生活の中で信仰を伝えられることが必要であり、その役割は皆さんにある、と両親らに呼びかけられた。

また、教皇は、子どもたちが両親の中に夫婦間の愛情を見て、そこに平和を感じ取りながら成長することが大切、とも述べられた。

教皇は、夫と妻が時に喧嘩することは普通である、としながらも、夫婦の喧嘩を目の前で見せたり聞かせたりして、子どもたちに不安や苦痛を与えることが決してあってはならない、と助言された。

この後、教皇は一人ひとりの赤ちゃんの名を呼びながら、洗礼盤の上でその頭に水を注ぎ、洗礼の秘跡を授けられた。

13 1月 2019, 16:57