フランスで司祭殺害される フランスで司祭殺害される 

フランスで司祭殺害される

フランス西部ヴァンデで、カトリック司祭が殺害された。

 フランス西部ヴァンデ県サン・ローラン・シュル・セーヴルで、8月9日、カトリック司祭が殺害された。

 同国の報道等によれば、犠牲になったのは、マリア宣教会(モンフォール宣教会)のフランス管区・管区長オリヴィエ・メール神父(60)で、現地の警察によって、同日午前、遺体が発見された。

 容疑者自らが警察に出頭し、同神父の殺害を告げたという。

 「ラ・クロワ」紙によれば、容疑者はルワンダ出身の男(40)で、2020年7月のナントのサン・ピエール=サン・ポール大聖堂の火災の際、放火の疑いで拘束され、犯行を自白。その後、法的観察の下に、身柄を解放され、裁判を待つ間、メール神父の所属するマリア宣教会の共同体に今年6月から身を寄せていたという。

 現在、犯行の詳細について捜査が続いている。

 メール神父殺害の報を受け、フランス司教協議会と同国の修道者評議会は、「深い悲しみと不安」を表明した。

 マリア宣教会の総長、サンティーノ・ブレンビッラ神父は、犠牲となったメール神父を、「会の創立者ルイ・マリー・グリニョン・ド・モンフォールの霊性を受け継ぐ、大きな価値を持った修道者・司祭」として惜しみ、「これはわたしたちにとってまさに悲劇です」と話した。

 フランスのマクロン大統領とカステックス首相も、マリア修道会関係者に、この事件から受けた大きな悲しみを伝えた。

09 8月 2021, 17:48