「戦争とは欺瞞である」教皇、恒久平和のために兄弟愛を強調
教皇フランシスコは、「人類の兄弟愛をめぐる国際ミーティング」の参加者らとお会いになった。
教皇フランシスコは、5月11日(土)、「人類の兄弟愛をめぐる国際ミーティング」の参加者らとお会いになった。
#BeHumanと題されたこのミーティングは、フラテッリ・トゥッティ基金の主催で、5月10日と11日の両日、ローマ市内とバチカンを会場に行われた。ノーベル平和賞受賞者らや国際機関の代表をはじめ、科学技術・社会・政治・経済などの研究者、企業家と労働者、スポーツ関係者など、広い分野の人々が参加し、「社会にすでに兄弟愛の原則が存在している場所を理解する」ことを通し、「戦争と貧困にかわるもの」を考察した。
ミーティング最終日、参加者らはバチカン宮殿で教皇との出会いを持った。
教皇はこの席で、地球が危機にある中、それぞれの文化の交流を通して、ヒューマニズムこそが人々を一致させ、互いを兄弟と認めさせるということを証しつつ、戦争に「ノー」を、平和に「イエス」とはっきり言うために集った参加者らに感謝を表された。
忍耐強く勇気ある対話は、衝突や紛争のようにニュースになることはないが、人々がよりよく生きられるように目立たない形で世界を助ける、と教皇は述べ、あきらめないことの大切さを強調された。
戦争とは欺瞞であり、恐怖に基づいた国際安全保障の論理も同様であると教皇は指摘。
恒久的な平和を保証するには、共通の人間性において互いに認め合う関係に立ち返り、人々の生活の中心に兄弟愛を据えることが必要であり、こうしてのみ、人類家族に未来をもたらす共存モデルを発展させることができるだろう、と話された。
政治上の平和には心の平和が必要、と述べた教皇は、人々が信頼のうちに出会う限り、いのちは常にあらゆる形の死に勝利するだろう、と説かれた。
12 5月 2024, 11:46