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国連総会でメッセージを発表するパロリン枢機卿(写真:2021年度) 国連総会でメッセージを発表するパロリン枢機卿(写真:2021年度)  (AFP or licensors)

パロリン枢機卿、国連でラブロフ露外相と言葉交わす

ニューヨークの国連本部を訪れたパロリン枢機卿は、ラブロフ露外相と言葉を交わした。

 バチカンの国務長官ピエトロ・パロリン枢機卿は、9月21日、ニューヨークの国連本部で開かれた包括的核実験禁止条約(CTBT)フレンズ首脳級会合に出席した。

 同会合は、CTBTの早期発効を目指し、日本、オーストラリア、オランダ、カナダ、フィンランド、ドイツをメンバーとするCTBTフレンズグループによって開催されたもの。

 この会合の席上で、パロリン枢機卿は「世界の緊張の増幅、核兵器使用のほのめかしによる威嚇によって、包括的核実験禁止条約の発効は今これまでになく重大な意味を持っている」と発言した。

 同日、パロリン枢機卿は会合の合間に、同じく国連を訪れているロシアのラブロフ外相と会話し、教皇フランシスコの「対話によって何かが変わるという可能性は常にある」(2022年9月15日、カザフスタン訪問帰国便機内で)という言葉に代表される、対話に重きを置くバチカン外交の姿勢を示した。

22 9月 2022, 18:58