教皇フランシスコと信徒たち 教皇フランシスコと信徒たち 

信徒による国際組織の責任者らの任期めぐる教令

信徒による国際組織の責任者らの任期・交代をめぐる教令が発表された。

 教皇庁信徒・家庭・いのち省は、信徒による国際組織の責任者らの任期・交代をめぐる教令を発表した。

 この教令は、カトリック信徒の国際的な団体・組織における責任者らの任期と信任の回数(最大で連続10年間)、また責任者たちを選ぶプロセスとそれを選ぶ人々について規則を定めるもの。

 教皇フランシスコの認可のもと、6月11日に発表された同教令は、その3か月後に発効する。

 教令の対象となるものは、教皇庁によって認可あるいは設立された、信徒・家庭・いのち省の管理下にあるすべての国際的信徒団体・組織。

 教令の目的は、これらの団体の責任職における「健全な交代」を促し、団体の当局が教会的な交わりにおいて真の奉仕を行えるようにすることにある。

 教令に付随する解説文は、「責任者の交代を通して行われる運営組織の世代交代は、その組織の活力に大きな益をもたらす。それは創造的な成長と、育成のための努力を推進する機会である。それは、カリスマへの忠実をより強め、時のしるしの理解を助け、刷新された宣教行為を励ますものである」と述べている。

 一方で、同省は「創立者たちが果たした重要な役割を認識し」、「団体・組織の発展と安定のために必要と判断される場合、また運営の中心組織のはっきりした意志と一致する場合」において、創立者らに対し、規則が定める制限を免除している。

11 6月 2021, 13:32