バチカン美術館、3ヵ月ぶりに再開

バチカン美術館は、新型コロナウイルス感染拡大予防措置による臨時休館を経て、およそ3ヵ月ぶりに再開した。

バチカン美術館は、6月1日(月)、新型コロナウイルス感染拡大予防措置による臨時休館から、およそ3ヵ月ぶりに再開した。

同日午前10時の開館に合わせ、朝から最初の見学者たちが入り口に並んだ。

バチカン美術館は、この再開において、安全と衛生上の対策として、入場にあたり、事前の予約とマスクの装着を義務づけている。

初日はおよそ1600人の見学者が予約の上、ソーシャルディスタンスを守りながら順次入場した。

バチカン美術館のバルバラ・ヤッタ館長によれば、これらの見学者の多くは地元ローマやラツィオ州の市民だという。

同館長は、近年のバチカン美術館の見学者の増大を思い起しながら、特に再開直後のこの期間は、同美術館の世界的傑作の数々を落ち着いて鑑賞できるまたとない機会となるだろうと述べた。

友人の誕生日を祝うために同美術館を訪れたという女性は、「もうずいぶん長い間、バチカン美術館を見ていなかった」と語り、これまで見学者の多さから堪能することが困難だと思っていた、と話した。

また、ピーニャの中庭の家族連れは、「この特別なチャンスを利用しようと思った。ローマに住んでいてこの機会を利用しない手はない」「(パンデミックという)このネガティブな状況が、子どもたちにシスティーナ礼拝堂や美術館をいつもより自由に見学できる機会を与えてくれた」と語った。

6月6日(土)からは、カステル・ガンドルフォの教皇離宮博物館も一般の見学者に再公開される。

01 6月 2020, 19:30