未成年者の保護をテーマとする会合について、バチカン広報室の説明会 2019年2月18日 未成年者の保護をテーマとする会合について、バチカン広報室の説明会 2019年2月18日 

「沈黙は許されない」未成年者の保護テーマの会合前に説明会

未成年者の保護をテーマとする会合に先立ち、説明会が行われた。

バチカンで開催される未成年者の保護をテーマとする司教会合について、広報局による説明会が行われた。

この会合は、未成年者の保護をめぐり、2月21日(木)から24日(日)まで、バチカンのシノドスホールを会場に、全世界の司教協議会の会長の参加を得て行われる。

バチカンの広報室で行われた説明会で、教理省次官補佐および同会合実行委員会メンバーを務めるチャールズ・シクルナ・マルタ大司教は、教会関係者による未成年者の虐待について、「否定はぞんざいな対応だ。よくある沈黙を退け、共犯関係を断ち切ることが必要だ。かばい合って口を閉ざすことは許されない」と話した。

未成年者の保護を目的とした教会の近年の歩みにおいて、重要なステップをなすこの会合を通し、具体的で継続した取り組みに必要な条件を作ることが期待されると、同大司教は述べた。

そして、それぞれの国・教区に戻った司教らは、自覚ある責任のもとに、この目的のために、努力を続け、システムを構築する必要があると語った。

シクルナ大司教は、「無垢な人々を守るために、決してあきらめないこと」を強調。

教会が、子どもたちをはじめ、すべての人々にとって安心できる場所であるために、問題へのより効果的な対策を模索することが大切、と話した。

また、ヨセフ・ラッツィンガー=ベネディクト16世基金理事長で、この会合の司会を務める、フェデリコ・ロンバルディ神父は、この会合について概要を次のように説明した。

会合は3日間の討議からなり、「司教らの責務」「司教や修道会責任者らが自覚すべき、説明責任」「透明性」の各テーマをそれぞれの日に話し合う。

参加者はおよそ190名、一日に3つの報告を聞き、これに対する質疑応答と、グループ別の作業が続く。

毎日の会合の初めと終わりには、虐待の被害者の証言と、祈りの時間がある。

教皇フランシスコは、会合初日、導入の言葉を述べられ、最終日のミサの後、終了の講話を行われる。

会期中の他の典礼として、土曜日にゆるしの秘跡がとり行われる。

ロンバルディ神父はこの席で、会合の実行委員会が、私的な形で、被害者のグループの代表らと面会することをも明らかにした。

18 2月 2019, 19:05