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教皇レオ14世と「政治家の聖年」参加者との出会い 2025年6月21日 バチカン・祝福の間 教皇レオ14世と「政治家の聖年」参加者との出会い 2025年6月21日 バチカン・祝福の間  (@Vatican Media)

教皇、「政治家の聖年」の参加者との出会い

教皇レオ14世は、「政治家の聖年」の参加者らとお会いになった。

 教皇レオ14世は、「政治家の聖年」のためにローマを訪れた各国の国会議員らとお会いになった。

 バチカンとローマで、6月21日と22日の両日、「政治家の聖年」の行事が催されている。

 レオ14世は、21日、バチカンの祝福の間に集った68ヵ国の国会の議長や議員たち、およそ700人に英語で挨拶をおくられた。

 その中で教皇は、「政治活動とは、慈愛の最も高度な形である」というピオ11世の言葉(イタリア・カトリック大学連盟への言葉 1927.12.18)を引用。

 実際、政治が社会と共通善のために果たす奉仕を考える時、それは、決して机上の空論ではなく、常に人類に恩恵をもたらす神の御業の具体的なしるし・証しとしての、キリスト教的愛の業に見えてくる(参照 教皇フランシスコ、回勅「兄弟の皆さん」176-192)。と話された。

 教皇は今日の文化において政治が留意すべきこととして、3つの点を挙げられた。

 その最初に、教皇は共同体のための善、すなわち共通善の推進、中でも最も貧しい人々、疎外された人々の保護を課題として提示。

 ごく少数の人々が所有する富と、広がる貧困との間の容認しがたい不均衡を克服するための努力を諭したレオ13世(回勅「レールム・ノヴァールム」1891)の教えを、今日の世界に改めて示された。

 次に、レオ14世は、宗教の自由と諸宗教対話の重要性に言及。宗教の自由と、諸宗教間の敬意ある建設的な出会いを発展させる環境を促進することで、政治活動は多くを成し遂げることができるだろう、と語られた。

 また、これに関連し、教皇は普遍的な自然法の尊重の重要性を指摘。自然法は、特に今日、デリケートな倫理問題をめぐり、法制定と取るべき行動において、自らを方向づける羅針盤となるもの、と述べられた。

 最後に、教皇は人工知能をめぐる大きな課題への関心を喚起。人工知能は人類の益のための道具であり、人間を萎縮させたり、敗北に定めるものであってはならないと強調。政治は、多くの市民が注目しているこの問題から目をそらすことがないように、と願われた。

        

21 6月 2025, 16:47