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レオ14世、バチカン放送の送信所を訪問

教皇レオ14世は、ご自身の司祭叙階43年目の記念日、ローマ郊外、サンタ・マリア・ディ・ガレリアのバチカン放送送信センターを訪問された。

 教皇レオ14世は、6月19日、ローマ郊外、サンタ・マリア・ディ・ガレリアにあるバチカン放送の送信センターを訪問された。

 この日、レオ14世は司祭叙階から43年目を記念された。ロバート・フランシス・プレヴォスト神父(後の教皇レオ14世)は、1982年6月19日、バチカンの広場にごく近い聖モニカ礼拝堂で司祭に叙階された。

 叙階記念日の朝、教皇はローマ郊外のバチカンの治外法権地区内にあるバチカン放送の送信センターに赴かれた。教皇庁広報省が管理する同センターでは、バチカンラジオの短波放送の送信を行なっている。

 教皇は同送信所の職員とお会いになり、会話を持たれた。そして、建築家ピエル・ルイジ・ネルヴィ設計によるホールを見学され、短波放送のコントロール室に座られた。

 教皇はアンテナについて、また放送や、デジタル・ディザスター・リカバリーのシステム等について説明を受けられた。この後、教皇は職員らと、ご自身の司祭叙階43年の小さなお祝いの席を共にされた。

 レオ14世は、かつてラテンアメリカとアフリカにおける宣教活動の間、他の放送が届かない場所で、バチカン放送の短波放送を受信できたことがいかに貴重であったかと強調。宣教におけるコミュニケーションの大切さを確認された。

 集いの終わりに、教皇は一同を祝福。この日バチカンは典礼暦で「キリストの聖体」の祭日のために休日であったが、こうした日にも誠実に続けられる仕事に感謝を述べられた。

 続いて、教皇は1951年にイタリア政府と合意したこの治外法権地区について検討を深める機会を持った。同地区では教皇フランシスコの教令「フラテッロ・ソーレ」により、バチカン放送局の電力供給だけでなく、バチカン市国の全エネルギー供給を確保できるような形の営農型太陽光発電所の計画が検討されている。

 バチカン放送送信センターは、教皇ピオ12世によって設立された。同センターとサンタ・マリア・ディ・ガレリア地区に教皇が訪れたのは、1991年のヨハネ・パウロ2世の訪問以来となった。

19 6月 2025, 19:29