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教皇フランシスコ、モンゴルの仏教関係者の使節を迎えて 2025年1月13日 バチカン宮殿 教皇フランシスコ、モンゴルの仏教関係者の使節を迎えて 2025年1月13日 バチカン宮殿  (VATICAN MEDIA Divisione Foto)

教皇、暴力の放棄と平和の文化に導く宗教指導者の責任強調

教皇フランシスコは、モンゴルの仏教関係者の使節とお会いになった。

 教皇フランシスコは、モンゴルの仏教関係者の使節とお会いになった。

 モンゴルのガンダン・テクツェンリン寺院のドラムラグチャー・ジャブザンドルジ座主と同国の仏教関係者による使節は、ウランバートル使徒座知牧区司教ジルジョ・マレンゴ枢機卿に付き添われ、1月13日、バチカンを訪れた。

 挨拶の中で教皇は、2023年9月のご自身のモンゴル訪問で得た体験を振り返りながら、今後も期待される友好関係のしるしとなる今回の仏教関係者による初めての訪問を喜ばれた。

 教皇は、1990年代から始まったモンゴルの深い宗教的刷新に言及。伝統的な精神修養を復活させ、それを国の発展に組み込むことで、モンゴルは豊かな宗教的遺産を取り戻すと同時に、民主化への努力と成功を示した、と話された。

 現在開催中の「聖年」は、キリスト教の伝統において、巡礼・和解・希望の時であると教皇は説明。自然災害や紛争に世界が傷つけられている今日、この聖年はより平和な世界を築くという共通の目標を思い起こさせるもの、と語られた。

 平和を願う普遍的な思いを前に、わたしたち皆が具体的な行動を求められていると述べた教皇は、特に宗教指導者は、それぞれの教えに根ざしつつ、人類が暴力を放棄し平和の文化を受け入れるように導く責任を負っている、と強調された。

 教皇は、対話・兄弟愛・信教の自由・正義・調和に基づく社会の構築と、すべての人の平和と繁栄のために、モンゴルにおける仏教関係者とカトリック教会との協力を期待された。

18 1月 2025, 19:02