教皇の術後の経過順調、日曜正午の祈りは私的に
ローマのジェメッリ病院に入院中の教皇フランシスコは、手術後の日々を順調に過ごされている。
6月9日(金)夜、マッテオ・ブルーニ・バチカン広報局長はその声明で、教皇は点滴を外され、流動食を続けられていると伝えた。また、同日午後、教皇は祈りと仕事の時間を持たれると共に、夜、聖体を拝領されたという。
次いで、9月10日(土)正午過ぎ、同広報局長と、教皇の担当医であり手術の執刀医であるセルジョ・アルフィエーリ教授による記者会見が、同病院で行われた。
この会見でアルフィエーリ教授は、教皇の術後の経過は順調であり、臨床的所見、各種検査結果も良好であると話した。
翌日6月11日(日)正午のお告げの祈りについて、同教授は、教皇は術後まだ間も無く、腹部に負担をかけないことが大切と強調。教皇はこうした医師団の助言を受け入れ、日曜日のお告げの祈りは私的に唱えることを決意された、と述べた。
また、アルフィエーリ教授は、2021年7月に教皇が手術・入院された際は、教皇はお告げの祈りを公に唱えられているが、その時は手術から一週間以上経過していたのに対し、今回はまだ術後数日しか経っていないと、状況の違いを説明した。
同教授は、教皇は気分的にも良い状態を保っておられ、考え方も若々しく、この先のすべての予定を考慮に入れた上で、今この時期に手術を受けることを決断された、と語った。
さらに、同教授は、教皇の退院の日時についてはまだ決まっていないこと、退院後、検査の多くはバチカンでできるが、それ以上の検査が必要な時は同病院に戻ることもあるだろう、と記者らの質問に答える形で述べた。
この席でブルーニ広報局長は、教皇の謁見等は、現在の段階では、6月18日(日)までは予定を入れることを中断していると話した。