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教皇フランシスコ、今年8月の「世界青年の日・リスボン大会」に向けメッセージ 教皇フランシスコ、今年8月の「世界青年の日・リスボン大会」に向けメッセージ 

WYDリスボン大会:教皇「希望をもって彼方を見つめよう」

教皇フランシスコは、今年8月に開催される「世界青年の日・リスボン大会」に参加する若者たちにビデオメッセージをおくられた。

 今夏、ポルトガルで開催される世界青年の日(ワールドユースデー、WYD)リスボン大会(8月1日 − 8月6日)まであと3ヵ月となった。

 教皇フランシスコは、同大会に参加する人々、また大会への精神的準備を進める若者たちに、ビデオを通しメッセージをおくられた。

 このビデオは、リスボン大司教区の補佐司教、アメリコ・マヌエル・アルヴェス・アギアル師が、先日4月27日、バチカンのサンタ・マルタ館に教皇を訪問した際に撮影したもの。

 教皇は、このスペイン語によるビデオメッセージで、ワールドユースデー大会を3ヶ月後に控え、準備に忙しい若者たちに話しかけている。

 今、参加者たちの頭の中は、大会参加に伴う仕事や学業との折り合いや、切符の手配など、様々な心配ごとに占められているだろう、と教皇は思いやりを示しつつ、しかし、大切なのはそうした物理的な心配だけでなく、「希望をもって地平の彼方を見つめること」だと述べている。

 ワールドユースデー大会に参加する体験は素晴らしく、それは喜びの時だが、そこで成長するためには、その「喜びに、希望を加える」ようにと、教皇は説かれた。

 大会に参加することで発見する価値、他の国々の若者たちとの出会い、こうしたものは、気づかずにいても自分の内部に残っていくもの、と教皇は話しつつ、さらにそこで体験するものは「何よりも若者たちの力。教会は若い人の力を持っている」と、参加者らの前進を励まされた。

 教皇は、ワールドユースデー大会を準備するための秘訣は、「ルーツを見つめること」にあるとも述べ、お年寄りたちとの出会いを持つように助言。

 祖父母たちに「昔はワールドユースデーはあったか」と尋ねるなら、答えは当然「ノー」であろうが、そこで「ぼく(わたし)は何をすべきだと思う?」と聞きながら会話するならば、お年寄りたちはその知恵を与えてくれるだろう、と話された。

 教皇は「リスボンで皆さんをお待ちしています」と呼びかけられた。

 

04 5月 2023, 15:24