「世界におけるイエスの生きた証しに」教皇、神学生らに

　教皇フランシスコは、3月7日、米国・オハイオ州のクリーブランド教区立セント・メリー神学院の関係者とお会いになった。

　司祭、助祭、神学生、教授、職員たちからなるこの使節は、同神学校の創立175年を記念し、このたびバチカンを訪れた。

　関係者らへの挨拶で、教皇は現在教会で進行中の「シノドス」のプロセスを特徴づける「耳を傾ける」「共に歩む」「証しする」という3つの姿勢を、司祭養成においても本質的要素として示された。

　教皇は、聖櫃の前に沈黙のうちに留まり、神の声に深く耳を傾け、その御旨を識別することが、試練にある時はもとより、日々の内的成長に不可欠であると強調された。

　また、教皇は、神学院での養成期を兄弟的交わりの精神を育む機会とし、自分たちの間に留まらず、司教や、地域の教会、また普遍の教会とも共に歩むことを学ぶよう勧められた。

　そして、この「耳を傾ける」「共に歩む」ことを通し、「世界におけるイエスの生きた証し」となることができるようにと、特に未来の司祭らを励まされた。

　教皇は、「常に外に出ていく教会のしるしとなり、貧しい人々をはじめ、全人類にイエスのいつくしみの愛を証しして欲しい」と同神学院関係者に願われ、ご自身の祈りを約束された。