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教皇フランシスコと聖ヨセフ修道会の関係者との出会い 2023年3月17日 バチカン宮殿 教皇フランシスコと聖ヨセフ修道会の関係者との出会い 2023年3月17日 バチカン宮殿  (Vatican Media)

教皇、創立150年の聖ヨセフ修道会関係者と

教皇フランシスコは、創立150年を迎えた聖ヨセフ会の関係者らとの集いを持たれた。

 教皇フランシスコは、3月17日、聖ヨセフ修道会の関係者らとお会いになった。

 聖ヨセフ修道会(ムリアルドのヨセフ会)は、聖レオナルド・ムリアルド神父によって、1873年、イタリア・トリノにおいて創立された。現在、会員はおよそ500人、ヨーロッパ、北米、南米、アフリカで活動している。また、聖ムリアルド神父の霊性を汲んだ、女子修道会と信徒の会があり、これらの組織が一つのファミリーを形成している。

 このたび、同会の創立150年を記念し、会員らはバチカン宮殿で教皇との出会いを持った。

 教皇は関係者への挨拶で、聖ムリアルド神父が、当時の社会の倫理的・文化的・経済的貧困を前に無関心でいることができず、特に若い労働者たちの世話と教育のために同会を創立した、その勇気と寛大な働きを思い起こされた。

 「時代の必要を知ると共に、聖霊の創造性を持つように」、「信頼しうる証しを求める今日の若者たちのケアをするように」と会員らに願われた教皇は、そのために「神の愛を第一に据えること」「変化する世界に注意すること」「慈愛の父性的な優しさ」の3つを助言された。

 「神は私を愛しておられる。なんという喜びだろう!」と聖ムリアルド神父が記しているように、彼の生涯は神の愛の体験によって深く刻まれていた、と教皇は述べ、「神を愛することはもちろん、神から愛されるがままでいること」、この神の愛の体験こそが、神の愛の信頼しうる証しを可能にする、と話された。

 また、同時代の人々の必要に注意を払い、自分のまわりの問題、時には隠れた問題にも関心を向けたムリアルド神父が、若い労働者を教育し、彼らの未来を気遣い、彼らに耳を傾け、互いの助け合いを教えたこと、また19世紀の半ばにすでに信徒の使徒職の重要性を確信していたことを振り返った。

 さらに、教皇は、ムリアルド神父のカリスマである父性的な愛の優しさを指摘。「愛とは一人ひとりの長所を見つめそれについて話すこと、心から赦すこと、穏やかな顔と信頼性、優しさを持つこと」という同聖人の言葉を示された。

 そして、集いの最後に教皇は、「聖なる人になってください。早くなってください。…なぜなら、聖人は先を見る眼差しを持ち、人生をより人間的なものとし、希望と信頼を伝え、愛である神の体験を分かち合うことができるからです」という、ムリアルド神父の聖性への招きの言葉を会員らにおくられた。

17 3月 2023, 14:29