「希望の旅が、死の旅にならないように」教皇、移民船転覆に
教皇フランシスコは、ギリシャの鉄道事故とイタリア南部沿岸での移民船転覆事故の犠牲者らのために祈りを新たにされた。
教皇フランシスコは、3月5日(日)のお告げの祈りで、ギリシャの鉄道事故とイタリア南部沿岸での移民船転覆事故の犠牲者らをあらためて心に留めて祈られた。
祈りの集いで教皇は、現地時間先月28日深夜にギリシャで起きた列車衝突事故の、多くの若者たちをはじめとする犠牲者たちを思わずにはいられないと述べられた。
教皇は犠牲者の冥福を祈り、遺族と負傷者に精神的な寄り添いを示された。
同時に、教皇は、一週間前の先月26日にイタリア南部クロトーネに近い、ステッカート・クトロ沿岸で発生した移民船の難破・転覆事故の悲劇を思い起こし、数多くの犠牲者と、その遺族たち、また助かった人々のために祈られた。
教皇は、これらの兄弟姉妹たちに対する地元市民と行政当局の連帯と受け入れに感謝と敬意を表明。
このような悲劇が二度と繰り返されることがないよう、また、人身取引を行う者たちを止め、多くの無実の人々の命を思いのままに扱わせないようにと、アピールを新たにされた。
「希望の旅が、死の旅に決してならないように」、「地中海の澄んだ水がこうした悲劇的事故によって血に染まることがないように」と願われた教皇は、「主がわたしたちに、理解し、悲しむ力を与えてくださいますように」と祈られた。
05 3月 2023, 16:44