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「民のための希望の預言者に」教皇、コンゴ民主共和国の司教団に

教皇フランシスコは、コンゴ民主共和国訪問最終日、同国の司教団とお会いになった。

 教皇フランシスコの4日間にわたるコンゴ民主共和国訪問は、2月3日、最終日を迎えた。

 次の訪問国、南スーダンへと出発する前に、教皇は同国の司教団とお会いになった。

 コンゴ民主共和国のカトリック教会は、48教区からなり、司教数は62人。

 この出会いで教皇は、苦しむ人々に寄り添って歩み、憎しみや、エゴイズム、暴力を排除し、富と腐敗の構図を遠ざけ、平和的な共存を築くために努力するよう、司教らに願われた。

 教皇は、教会は、世俗に汚れた空気ではなく、福音のすがすがしい空気を呼吸し、若々しい信仰の心を保つことを必要としている、と強調。

 コンゴ民主共和国で見た教会の姿は、若くダイナミックで、喜びと宣教心にあふれ、歴史と現実の中に根付き、その共同体が持つ情熱は他者に伝わるものであった、と教皇は話し、普遍の教会に酸素をもたらす、肺のような役割を果たす同国の教会に感謝を述べられた。

 一方で、教皇は、同国の教会の若く輝く顔に、苦しみや労苦、恐れや失望が刻まれているのを見た、とも語り、民のために苦しむコンゴ民主共和国の教会は、拒絶され、嘲られ、十字架につけられたキリスト、民の涙をぬぐい、人々の傷を背負うキリストの目に見えるしるしでもある、と話された。

 教皇は、民のための希望の預言者、主の慰めの声、福音の喜びの証人、正義の使徒、連帯するサマリア人となることを恐れず、暴力や悪の暗い力の中でいつくしみと和解を証しして欲しい、と司教団を励まされた。

 この後、キンシャサ国際空港での送別式に臨まれた教皇は、現地時間午前10時49分、コンゴ民主共和国を後にし、特別機で南スーダンへと向かわれた。

03 2月 2023, 11:53