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地震の被害が深刻なトルコ南部ハタイ県で 2023年2月12日 地震の被害が深刻なトルコ南部ハタイ県で 2023年2月12日  (AFP or licensors)

トルコとシリアの地震被災地へ教皇の支援

教皇フランシスコは、地震により膨大な被害を受けたトルコとシリアに対する連帯のアピールを新たにすると共に、教皇庁支援援助省を通して、両国の被災地に物資的・経済的な支援をおくられた。

 教皇フランシスコは、2月15日(水)の「トルコとシリアでの大地震で苦しんでいる人のことを忘れないでいましょう」とツィートされ、地震により膨大な被害を受けたトルコとシリアに対する具体的な支援を改めて呼びかけられた。

 一方、教皇は教皇庁支援援助省を通して、両国の被災地に向け、最初の経済的・物資的な支援をおくられた。

 15日午前、ナポリ港から出発する連絡船に、イタリア政府および同国の様々な団体からの救援物資と共に、バチカンからの支援として防寒下着1万枚が積み込まれた。

 この支援物資は、14日、ナポリで教皇庁支援援助省長官コンラート・クライェフスキ枢機卿自身によって引き渡された。

 これらの防寒下着は、シリアのアレッポに近い、トルコのキリス難民キャンプに届けられ、その配給は同地域で長い活動経験を持つフランチェスカ・ラヴァ基金に託される。

 同キャンプは、シリア内戦勃発後、増え続ける難民によって、およそ6万人を収容するまでに拡大。さらにキャンプに入りきれない多くの人々が、その周辺で避難生活をおくっている。こうした中、先日の地震により家を失った人々が、シリアから次々に到着しているために、状況は危機的だという。

 また、クライェフスキ枢機卿によれば、シリアの被災地のために、教皇は支援援助省を介して同国のバチカン大使館に経済的支援を寄せられ、同大使館が被災者への具体的な救援に取り組むことになっている。

15 2月 2023, 18:28