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第2バチカン公会議開始から60年

第2バチカン公会議の幕開けから、今年の10月11日でちょうど60年目を迎えた。

 2022年10月11日、第2バチカン公会議の開始の日から60年目を迎えた。

 第2バチカン公会議は、教皇ヨハネ23世によって、1959年1月25日に召集された。そして、準備の期間を経た後、1962年10月11日に正式に開幕した。

 同公会議は、4つの会期(第1会期1962.10.6-12.08、第2会期1963.9.29-12.4、第3会期1964.9.14-11.21、第4会期1965.9.14-12.8)に分けて行われた。

 第1会期終了後の1963年6月3日、ヨハネ23世は公会議の閉会を見ることなく逝去。公会議は、同年6月21日に後継に選出されたパウロ6世によって続けられ、1965年12月8日に閉会した。

 公会議に参加した教父たちは、2540人であった。これに460人の専門家、53人の傍聴人が加わった。また、他のキリスト教教会やカトリック以外の組織からのオブザーバーや使節104人も会議を聞くことができた。

 60年前、バチカンの聖ペトロ大聖堂で行われた荘厳な幕開けの儀式において、教皇ヨハネ23世はラテン語による公会議開始の言葉を述べ、その中でこれらの参加者たちに次のように語りかけた。

 「開幕する公会議は、教会の中に、燦然たる光輝く一日としてそびえるだろう。それはまだ曙に過ぎない。しかし、昇る太陽の最初の光のように、われわれの魂にすでに優しく触れている。

 ここではすべてが聖性をただよわせ、歓喜を呼び覚ます。

 実に、われわれは、星たちがその光でこの聖堂の荘厳を増す様子を見つめている。使徒ヨハネの証し(参照 黙示録1,20)に従えば、その星とはあなたがたなのである。そして、あなたがたと見つめる、聖ペトロの墓を取り囲み光をたたえる金の燭台は、あなたがたに託された教会なのである」。

 教皇フランシスコは、第2バチカン公会議の開始60年を記念し、イタリア時間10月11日17時(日本時間12日0時)より聖ペトロ大聖堂でミサを捧げられる。

 また、ミサの開始前には、聖ヨハネ23世の公会議の開始の言葉の一部、および公会議の4憲章(『典礼憲章』、『教会憲章』、『神の啓示に関する教義憲章』、『現代世界憲章』)の数節が朗読される。

11 10月 2022, 11:23