「イエスを人生の親友に」教皇、若い巡礼者たちに
教皇フランシスコは、8月5日、イタリア南部モリーゼ州で開催されている若者の集いの参加者らに挨拶をおくられた。
マッキア・ディセルニアで開催中の「アルファ・ユース・キャンプ」は、イセルニア=ヴェナフロ教区が主催した青少年のためのイベントで、イタリアと世界各国からおよそ400人が参加し、対話や文化的交流を行っている。
参加者の若者たちはこの日、司教と共にローマを巡礼、バチカンで教皇との出会いを持った。
教皇は挨拶で、「アルファ・ユース・キャンプ」の「アルファ」は、誕生や始まり、人生の曙を想起させる、と指摘。キリストこそは「アルファ」すなわち「最初の者、初め」にして、「オメガ」すなわち「最後の者、終わり、完成」である(参照 ヨハネの黙示録22章)と話された。
キリストによって、人間というこの小宇宙は死の淵と否定から救われ、神といのちと愛の中に引き入られる。また、イエスと一致することで、わたしたち一人ひとりが種として芽を出し、育ち、実らせることができる。しかし、そのためには、イエスに従わなくてはならない、と教皇は説かれた。
わたしたちの中や、わたしたちのまわりにある悪から逃げたり、現実から逃避して自分の中に閉じこもることなく、イエスが言われるように、それぞれが「自分の十字架」を愛と喜びをもって背負い、一人ではなく、常にイエスと共に、イエスの後に従っていくようにと若者たちに助言された。
わたしたちをよく知り、わたしたちが自分を愛する以上に、わたしたちを愛してくださるイエスと共にいること、それが心の平和となる、と教皇は語った。
教皇は、イエスと聖体を深く愛した青年、福者カルロ・アクティス(1991‐2006)のように、イエスを人生の親友として毎日を歩んでいくよう、若者たちを励まされた。