教皇「善は音を立てることなく、世界を築く」
教皇フランシスコは、イタリアのボランティア救急隊員らとお会いになった。
教皇フランシスコは、5月23日、イタリアのボランティア救急隊員らとお会いになった。
この日、バチカン宮殿には、イタリア全国で消防や救急・救助のために活躍するボランティアの隊員たち、およそ400人が集った。
教皇はボランティア隊員らの日頃の活動を称えながら、特にパンデミック危機における、困難を抱えた家庭、病者、高齢者、一人暮らしの人々への寄り添い、ワクチン接種推進のための支援に感謝を表された。
また、今日、ウクライナでの不条理な戦争から逃れてきた女性や子どもたちをはじめ、多くの避難民に対する人道支援や受け入れにもお礼を述べられた。
教皇は、ボランティア救急隊員らが静かに続けるこれらの奉仕について、「善は音を立てることなく、世界を築くもの」と話された。
自分の時間を兄弟たちの世話に捧げ、人々の命を守るボランティア隊員らの使命は、福音書の「善きサマリア人」の行いを思い起こさせる、とも教皇は語った。
同時に、地震など自然災害の被災者を守る救急隊員の仕事は、地域と住民に対する思いやりのしるしである、と述べた教皇は、「わたしたちは世界を搾取するためでなく、守るために召されている」と説かれた。
教皇は、ボランティア救急隊員らが、彼らの保護者ピエトラルチーナの聖ピオ神父の輝ける証しに倣い、これからも助けを必要とする人々に奉仕を続けることができるようにと願われた。
23 5月 2022, 15:42