移民たちの使徒、福者スカラブリーニ司教列聖へ
教皇フランシスコは、5月21日、教皇庁列聖省長官マルチェッロ・セメラーロ枢機卿とお会いになった。
教皇はこの席で、移民たちの使徒、福者スカラブリーニ司教(イタリア1839-1905)の列聖に必要な二つ目の奇跡を免除することを認めた。
これは列聖省メンバーの枢機卿・司教らの投票の結果を受けたもので、教皇聖ヨハネ23世の列聖の際も同様のプロセスが認められた。
福者ジョヴァンニ・バッティスタ・スカラブリーニ司教は、19世紀、聖カルロ・ボロメオ宣教会および同宣教女会を創立し、渡米したイタリア人移民たちの司牧のために尽くした。
教皇はこれに伴い、イタリアからアルゼンチンに移住し、サレジオ会の修道士として特に病者への奉仕を通して宣教に献身した福者アルテミデ・ザッティ修道者(1880-1951)および福者スカラブリーニ司教の、列聖とその日付を公式に決定しするための枢機卿会議を召集した。
また、教皇はこの日、1名の尊者の取り次ぎによる奇跡と、7名の神のしもべ・しもめの英雄的徳を認める教令を承認された。
この教令で、尊者神のしもめ・マリア・デ・ラ・コンセプシオン・バレチェグレン・イ・ガルシア(信徒 スペイン1905-1927)の列福に必要な奇跡が認められた。
また、同教令により英雄的徳が認定され、新たに尊者の敬称を付された神のしもべ・しもめは次の7名。
-テオフィロ・バスティダ・カモモット大司教
(聖テレサの娘修道会創立者 フィリピン1914-1988)
-ルイジ・ソード司教(イタリア1811-1895)
-ホセ・トレス・パディーヤ神父(スペイン1811-1878)
-セスト・サン・ジョヴァンニのジャンピエトロ神父
(クレメンテ・レカルカーティ カプチン・フランシスコ修道会
イタリア1868-ブラジル1913)
-アルフレド・モルガンティ神父(フランシスコ会 イタリア1886-1969)
-聖三位一体のマリアンナ修道女
(マリアンナ・アルソップ・ゴンザレス・マンリケ 聖三位一体修道女会・共同創立者
メキシコ1854-スペイン1933)
-ヨアンナ・ウォイナロウスカ(信徒 ポーランド1923-1979)