教皇、カナダのマニトバ・メティス連盟使節とお会いに
教皇フランシスコは、カナダのマニトバ・メティス連盟の使節とお会いになった。
教皇フランシスコは、4月21日、カナダのマニトバ・メティス連盟の使節とお会いになった。
カナダのかつての先住民同化政策下での、カトリック系寄宿学校における悲劇をめぐり、「真実・正義・いやし・和解」追求プロセスの一環として、今年3月より先住民を代表するいくつかの使節が司教らと共にバチカンを訪れている。
これまで、メティス(メティス・ナショナル・カウンシル)、イヌイット(イヌイット・タピリート・カナタミ)、ファーストネーション(アッセンブリー・オブ・ファーストネーションズ)の3つの使節が教皇との出会いを持った。
この朝、教皇はマニトバ・メティス連盟の使節のメンバー55名をバチカン宮殿に迎えられた。
同連盟のデビット・チャートランド会長は、教皇との会見後の声明で、この出会いで参加者らは涙を流し、教皇は人々の体験を分かち合われた、と述べ、教皇が赦しを願った時には非常に感動した、と語った。
一人の被害者の男性は教皇に個人的な体験を語ることができたが、教皇は深い関心をもって耳を傾け、その憐れみはわたしたちの心に触れた、と話した。
参加者らは教皇に、ビーズ細工やモカシンなどの伝統工芸品や、1800年代の十字架などを贈った。
使節は、教皇にカナダ・マニトバ州の州都ウィニペグを訪問し、メティスのリーダーであり「マニトバの父」と呼ばれる、ルイ・リエル(1844-1885)の墓を祝別してほしい、と願った。
21 4月 2022, 18:37