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ギリシャ:教皇、イエロニモス2世大主教を訪問

教皇フランシスコは、ギリシャの首都アテネで、イエロニモス2世大主教を表敬訪問、正教会関係者と会見された。

 教皇フランシスコは、ギリシャ訪問初日、12月4日(土)、正教会のイエロニモス2世大主教をアテネ市内の大主教館に表敬訪問された。

 教皇はイエロニモス2世大主教との個人会見ののち、大主教館の「主教座の間」で、ギリシャ正教会の代表者らとお会いになった。

 この席で教皇は、イエロニモス2世大主教との出会いは、5年前のレスボス島訪問の折にさかのぼることに言及。同島で見た多くの移民たちの状況を思い起こしながら、これらの兄弟姉妹たちに対し、無関心をとおしたり、重荷として扱うことはできない、と話された。

 教皇は、今回の訪問が、兄弟愛の喜びを分かち合い、地中海を懸念と分裂をもたらす海としてではなく、一致させる海として見つめる機会になることを願われた。

 地中海地域に共通して見られるオリーブの木々は、両教会が共有する起源、すなわち同じ使徒的ルーツに思いをはせさせるもの、と教皇は話した。

 わたしたちは同じ根を有しながらも、残念ながら、世俗的な事柄や不信によって交わりを育むことをやめ、それぞれ離れて成長することになった、と、教皇は両教会の歴史を振り返った。

 真のキリストの弟子は「キリストの中に見出されるものだけによって形作られる」という、聖バジリオ司教教会博士の言葉を引用された教皇は、カトリック教会にとって、イエスと福音に相容れない行為や選択があったこと、利益や権力への渇きが一致を損なってしまったことを、恥をもって認めなければならない、と話された。

 教皇は、こうした歴史の重さを認識し、多くのカトリック信者が犯した過ちについて、神と兄弟に対して改めて赦しを願う必要を感じている、と述べられた。

 しかし同時に、わたしたちが同じ使徒的起源を有し、時代の過ちにも関わらず、神の木は同じ聖霊のもとに育ち、実を結ぶという確信は、大きな慰めであると語られた。

 オリーブの木がもたらす最終的な実りとは「油」であり、「油」は光となって闇を照らす、と教皇は述べ、わたしたちにとっての「油」とは、教会に光をもたらし、わたしたちの歩みを照らす聖霊である、と説かれた。

 また、教皇は、聖霊とはわたしたちに「交わり」「希望」「慰め」をもたらす油である、とも話された。

 教皇は、神の聖なる油である聖霊が、新たな聖霊降臨において、使徒たちと同じように、わたしたちを満たし、交わり・希望・慰めを与えてくださるようにと、ギリシャの地の聖人と殉教者たちの取り次ぎを祈られた。

04 12月 2021, 18:10