11月の教皇の祈りの意向:うつ病に苦しむ人々のために

教皇フランシスコは、11月の祈りの意向について、ビデオメッセージを寄せられた。

 カトリック教会は、毎月、「教皇の祈りの意向」を示し、教会全体が日々の祈りの中で、その意向に基づいて祈るように招いている。

 2021年11月は、「うつ病に苦しむ人々」をテーマに、次のように祈る。  

 「うつ病や燃え尽き症候群に苦しむ人々が、支援を受け、生活を取り戻す光を見いだすことができますように。」

 教皇フランシスコは、この祈りの意向をめぐり、ビデオを通し次のように語られた。

 「過度の労働やストレスが、多くの人々を精神・感情・愛情・身体の面で極度に消耗させています。

 しまいには、悲しみ、無気力、精神疲労が、今日の暮らしのリズムに押しつぶされた人々の生活を支配することになります。

 疲れ切った人、希望もなく、悲観の中にある人のそばに、多くの場合、ただ静かに耳を傾けながら、寄り添いましょう。なぜなら、わたしたちはある人のところに行って、「ちがう。人生はそんなものじゃない。いいですか、わたしが解決法を教えましょう」と言うことはできないからです。そこに解答はないのです。

 こうした不可欠で、助けとなる、有効な心理的寄り添いと共に、イエスの言葉も救いとなることを忘れないようにしましょう。

 わたしの頭と心には、この言葉が浮かんできます。「疲れた者、重荷を負う者は、だれでもわたしのもとに来なさい。休ませてあげよう」。

 祈りましょう。うつ病や燃え尽き症候群に苦しむ人々が、支援を受け、生活を取り戻す光を見いだすことができますように。」

 

 

03 11月 2021, 17:00