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教皇フランシスコ 2019年2月「教会における未成年者の保護」めぐる司教会合で 教皇フランシスコ 2019年2月「教会における未成年者の保護」めぐる司教会合で 

教皇「虐待の被害者たちのために謙遜な奉仕を」

教皇フランシスコは、ワルシャワで開催された未成年者の保護をめぐる国際会議にビデオメッセージをおくられた。

 教皇フランシスコは、ポーランド首都ワルシャワで開かれた未成年者の保護をめぐる国際会議にビデオメッセージをおくられた。

 この会議は、教皇庁未成年者保護委員会とポーランド司教協議会の共催で、中・東欧諸国の教会関係者の参加のもと、9月19日から22日まで開催されている。

 聖職者・修道者による未成年者への虐待・暴力の問題に取り組む教皇は、2019年2月に「教会における未成年者の保護」をめぐる司教会合をバチカンで開催。

 さらに、同年5月、自発教令「ヴォス・エスティス・ルクス・ムンディ」を発表し、聖職者・修道者に対し虐待の通告を義務付けると共に、虐待の通告のために一般の人々がアクセスしやすい制度を整えるよう各教区に促した。

 ワルシャワでの国際会議初日、教皇は参加者らに宛てビデオを通し、メッセージを述べられた。

 この中で教皇は、2019年2月の司教会合で、教会という組織の評判を心配して、虐待の被害者の幸せが脇に置かれるということがないようにと、司教らの努力を励ましたことを思い起こしつつ、虐待という残酷な行為の真実に向き合い、被害者に謙遜に赦しを願ってこそ、教会は受容と安心の場所であるという信頼を再び得るための道を見出すことができるだろう、と述べられた。

 教皇は、被害者の声に耳を傾け、互いに、そして社会と共に、教会の未来にかかわるこの大事な議論に取り組んで欲しい、と希望された。

 自分たちの過ちと失敗を認めることは、弱さや脆さを感じさせるものであるが、同時にそれは自分を脱ぎ捨て、愛と奉仕の新しい世界にあらためて自らを開く、素晴らしい恵みの時でもある、と語った教皇は、神の謙遜な道具となり、虐待の被害者たちのために奉仕するよう、関係者らに呼びかけられた。

20 9月 2021, 10:31